最近、娘が色々な遊びを仕掛けてくるようになりまして。
箱の中に何か小さなおもちゃを入れ、カラカラと振りながら、
娘 「ね~、これ、どんなおと?」
私 「たけなかなおと!」(竹中直人)
傍らで地元のフリーペーパーを読んでいたカミさんが、
フン、と鼻で笑いながら、ベランダの向こうの青空に
何かを諦めたような遠い視線を向ける、今日この頃。
皆様、いかがお過ごしだったでしょうか。
ご無沙汰しておりました。
コロナウィルスと共に勢いを盛り返してきた(のか?)、
アルコール除菌で元気のなくなる、ちょちょ山でございます。
(何じゃそれ)
除菌でなく、個人的には「アルコール飲料」の方が嬉しいです。
「消毒、消毒ぅ♬」
とか言いながら、今日も今日とてビール(もどき)を、
飲みたいな~・・・
飲めるかな?
飲めないよな~・・・
何しろ最近、年末年始の怒涛の荒波を乗り切った辺りから、
娘を寝かせる際に、カミさんと共に寝落ちする毎日で、
深夜又は早朝に目覚めて、自分の時間が全く持てませんで。
はてなブログのシステムからも、
「そろそろ次の記事を書きませんか?」
と自動メールで催促される始末。(本当)
わかってるわよ!
書きたいけれど、書けないのよ!
書きたいことも多々あったけど、
ネタとしての鮮度が全部落ちちゃったのよ!
確認すると、ブログも44日間、放置プレイ。
気が付きゃ世間じゃ、ひな祭りも終わってるし。
暦の上では、もう春よ。
「時の~過ぎ行くままに~この身を任せ~」
うずぉおおおぉぉぉ、
そんなに(以下省略)
・・・話を戻しましょう。
先々月に引き続き、カメラネタをお送り致します。
さて、ミラーレス一眼の「Z」シリーズを3機種も出しておきながら、
フルサイズのミラー一眼を、ごく最近に2機種も市場に投入するNikon。
そんなに高いカメラに手が出ませんて。
撮る腕も無いけれど。(苦笑)
だからこそ、性能も良く、価格も手頃なAPS-Cミラーレス「Z50」を
なけなしの金を叩いて、去年の暮れにようやく購入したワケですが・・・
前回の記事は、思いつくままに書き殴ってしまいましたが、
今回、もっと思いつくまま要点別にまとめてみようと思います。
良い点
- 実用ISO感度が51200
- 画像処理エンジンの向上
(ノイズが少なくてキレイ)
- 連写可能
(拡張機能で秒間11コマ)
- 小型軽量
- 堅牢
使い方によっては、諸刃の剣
- HDR(ハイダイナミックレンジ)機能搭載
(面白いが、明暗が不自然な写真になる → 私は使わない)
- アクティブDライティング(明暗差を縮める機能)の向上
(HDRほどではないが、やり過ぎに注意)
- ISO感度の自動制御
(シャッター速度の下限設定と絞りから、確実に撮れるISO感度を自動設定)
- サイレントモード搭載
(レンズのモーター音以外は、殆ど消音される)
- フリッカー(電気的な縞模様)軽減機能搭載
(蛍光灯やLED等の電気的な光源の時、縞模様に写るのを軽減)
これが結構難題で・・・
シャッタースピードの下限に要注意。
ステージでの演奏会や結婚式等で重宝すると言われるサイレントモードですが、
一方でフリッカー低減機能が強制的にオフになります。
それに気づかず、屋内でサイレントモードにすると、
光量と光源(蛍光灯やLED)によってはフリッカーがガンガン発生し、
こんな写真になります。
(光源の交流電源周波数のせい。東日本は50Hz、西日本は60Hz。)
ブラインド越しに撮ったワケじゃありません。(本当)
デジタル一眼の宿命ですが、すいません、
ここまで如実に出るとは思いませんでした・・・
このフリッカー現象で、先日撮った写真の8割はNGでした。(本当)
撮影現場で周りの迷惑を顧みず、音を立ててしっかり撮るか、
それとも静かに撮って、全部縞模様になるか。
二者択一。
何のためのサイレントモードだい!
晴れの日の屋外で、光量が充分過ぎる時にしか使えないじゃないの!
本当に、盗撮目的の機能になり下がっちゃうわよ!
また、これらの設定は、メニューから設定項目が隣接しておらず、
どこを設定したら良いか一見して判りません。
項目があちこちと煩雑すぎます。
まるで、押し入れの襖を開けないと、
トイレの水が流せない家みたいなモンです。
(どんな例えだ)
結局は、昔のカメラと同じように、
相関関係を頭と体で覚え、脇を締めて撮るのがベスト。
手ブレが出始めますからね。
後にも書いてますが、
「手ブレ補正機構」が無いカメラですから。(!)
自信が無ければ、一脚や三脚が必要になりますが、
公の屋内で、それは無理でしょう・・・
オートに任せると、ロクなことにならん!
最新型のカメラなのに・・・
フリッカーとバッテリーの持ちの悪さは、
「オール電化」したカメラの
新しい常識と弊害です。
残念な機能
- Wi-Fi機能搭載
(いらん!)
- EVFが正確じゃない
(プレビューの露出が撮影前後で異なる)
- オートフォーカスが、別の動体に移り気
(撮りたいものが撮れない)
- 画角を変えると、瞳AFが追従しない
(被写体に食いつき続けない = Sonyに負けてる)
- バッテリー食い過ぎ
(一本で二時間程度しか持たない。設定をいじっているだけで半分無くなる)
- 手ブレ補正機構なし
(レンズの手ブレ補正に依存。
- ダストリダクション機能なし
(イメージセンサーにゴミが着いたら、ブロワー吹け!)
- 連写時、前のコマと縦横比が一定しない
(致命的。コンマ3秒で、人が驚くほど太って写る)
(札幌モーターショー SMS2020にて)
さて、これらを踏まえまして。
さて、これらを踏まえまして。
Nikonが最近でもフルサイズミラー一眼をリリースし続けるのは、
宇宙に上がったカメラメーカーとしての根性と技術の結晶でしょうが、
「他メーカーも出してるから、他所にユーザーが流れないように」
と、私個人的にZシリーズは、ある種の危機感と付け焼刃的な発想
(だったのかは解りませんが)に思えて、どうも「御座なり」感が否めません。
「Z50」で、手ブレ補正機構とダストリダクション機能をオミットしたことから、
これまた私の主観ですが、Nikonの本気度合いと完成度の低さが窺われます。
Wi-Fiなんていらない機能を載せる前に、
手ブレ補正を外すんじゃないっ!
Sonyの「α6600」は、本体があんなに小柄ながら、
しっかり手ブレ補正機構を内蔵しているのよ!
Nikonよ、本当にこれで良かったの!?
逆に言えば、Nikonはここまでしないと
ミラーレスAPS-Cを作れなかったの!?
価格を安くするために、10年以上前のエントリー一眼ですら
搭載されていたこれらの機能を外すなんて、
軽くするためにブレーキを外したバイクみたいなモンでしょ。
ものすごく端的に言ってしまえば、「Z50」は
「画質は良くても、一部の機能は10年前のカメラにも劣る最新型機」
車に例えるならですよ、
「燃費は良いが、エアコンとエアバッグが着いていない新車」
エアコンとエアバッグが標準装備のワゴンRと、
新車なら今、どちらの車を買いたいですか?
言わずもがなですな。
ミラーレスに関しては、他社に比べて2年ほど遅れを取っているぞNikon!
今度から「Z50」を「ザンネン50」、「ネイキッド」ミラーレスと呼ぶわ!
これでまた、手ブレ補正機構とダストリダクション機能を復活させて、
フリッカー対策を向上させた「Z60」とかを早々に出したら、
本っ気で怒るわよ!
余りの使えなさに、「Z50」を
本気で売ろうと思ったんだからねっ!
そう言えば先日、Zシリーズのフラッグシップ機である「Z7」が、
「カメラのキタムラ」で、早くも中古で売られていました。
恐らく前の持ち主は、私と同じく新機種の新機能に期待して裏切られ、
フラストレーションが溜まって、従来のミラー一眼に戻したのでしょう。
くどいようですが。
「Z50」が出た後も、ミドルクラスのフルサイズミラー一眼「D780」、
果てやミラー一眼のフラッグシップ「D6」を発表したことで、
フルサイズミラー一眼のラインナップは充実しても、
何だか不完全燃焼極まりない気分ですよ。
恐らく、私と同じ思いをしている人は、
全国で28人はいると思います。(何故28人・・・?)
そしてまた、販促のキャッシュバックキャンペーンも終わったと思ったら、
三月末までキャンペーン再び・・・
先日、それを見たカミさんがボソリと一言。
妻 「・・・売れてないみたいね。」
私 「そのようね・・・」
妻 「・・・新しいカメラ、買って良かったことって、一つも話してないよね・・・」
私 「そうなの・・・詳しくはWEBで。」(←ここのブログのこと)
ブレる、撮れない、無駄飯食い。(←電池)
さぁ、あなたはこれでも「Z50」を買いますか?
こんなタグ着けちゃいますよ、私。
最後に一枚。