あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

追悼:俳優・田村正和氏

自宅マンション向かいの八重桜、通称「八重さん」は
今年も見事な花を咲かせ、また娘と記念撮影。

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そして桜散る、この季節。
先日、春の別れと共に、一人の俳優が生涯の幕を閉じました。
 

 

・・・実は私、この方の芝居が余り好きではありませんで。
 
普段から、日本の映画やドラマは殆ど観ないので、
名前こそ存じていたものの、この方の芝居自体、
あの「古畑某」の頃まで知りませんでした。
 
ドラマを観ていた方ならご存じと思いますが、
あの
 
「んふぅふぅふぅ~、ん~・・・」
 
と、一歩間違えれば、青くて丸い猫型ロボットのセリフのような、
人を半分小馬鹿にした芝居がどうにも好きになれませんで。(苦笑)
 
なので、
 
田村正和」=「人をバカにした芝居の役者」
 
と言う先入観がありました。(失礼!)

ところが2009年、モンテカルロ・テレビ祭にて、
最優秀男優賞を受賞した際の、ご本人のコメントで、
 
「この数年、俳優業の難解さと
 私自身の能力の間で、大変悩んでおりました。」
Wikipediaより部分抜粋)
 
との言葉を、当時ネットの記事で読み、
 
「あぁ、この人も悩んで、芝居のあり方をずっと模索していたんだ」
「あの芝居(古畑)が当然と思っていたワケじゃなかったんだ」
「そう言えば、何かのCMの時も、ちょっとドギマギする表情が
 何だか妙に自然だったなぁ・・・」
 
と気づいて以来、自分が一方的に嫌っていたことを申し訳なく思うと共に、
俄然応援したくなりました。
 
それから12年。
もう、この方の芝居は観られません。
そう思うと、何だか少々寂しい気持ちになりました。

晩年は、
 
「今まで色々なことをやらせてもらえたし」
 
と、第一線から退いて、静かに暮らしていたとも聞きました。
 
「引き際は美しく」
 
とは、こう言うことなんでしょうね。
俳優の生き様の片鱗を見た気がします。
 

改めて、田村正和氏のご冥福をお祈り致します。
 
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