あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

問題社員と就業規則

空が高すぎる・・・
なんて言っていたらもう、何だか冷たい色の空。
 
先月末、娘と滝野すずらん丘陵公園に行って来たら、
小春日和も相まって、仰山の人出。

その際に、雪虫を一匹見かけました。
 
うそおおぉぉ!?

もうそんな(以下省略)

 
はい皆さん、こん○○わ。
年中以下省略男のちょちょ山でございました。
 
風が冷たくなって来ましたね。
マスクをして熱が逃げない分、アイアンメイデンのように汗が噴き出るので、
朝晩の冷たい風が、通勤時に丁度良いのです。

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・・・うん、太ったから。(自爆)


さて、私の「元祖高木ブー伝説」は置いといて、
今回は珍しく、労務関係のお話を。

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労務と言うことはまぁ、お仕事なワケですが、
会社と会社員、いわゆる労使共にイレギュラーなことも
世の中では度々あるワケでして。
ちょっと「困ったちゃん」を取り上げてみましょう。
 
大体仕事でトラブルになるという時は、
社員が会社に、または社員が上司に、ハードな仕事をあてがわれて
不満や不公平を感じている、なんてことが多いのですが、
逆に自分から
 
「仕事をさせてくれ」
 
と懇願する社員も、稀にいるワケで。
 
「そんなに仕事したいの?」
 
と、仕事を次から次へとあてがう社長さんもいるかも知れませんが、
残業代で少しでも稼ぎたいとか、何か理由がない限り、
ヘタに仕事をどんどん任せるとトラブルの原因になります。
 
ここからは私の実体験と、あちこちから聞いた話を
チャンポンにして書きます。
 
とある産業廃棄物の処分場での話。
受け入れた紙類の産廃を焼却炉で燃やしておりましたが、
法律の改正で将来的に焼却処理ができなくなり、
現在残っている廃棄物を期限までに
燃やしてしまう必要がありました。
 
そこでとある社員は、自分一人で昼夜構わず
ひっきりなしに焼却炉を稼働させ続け、
その結果、
 
「煙突から出る火の粉が暗闇の中をあちこち舞っている」
 
と、近所から苦情が入りました。
 
燃やさなきゃならないのは分かりますが、
期日はまだまだ先であり、
逆に火の粉が周りに火事を引き起こしかねない
危険と隣り合わせだったのです。
 
そこで、その処分場の役員はその社員に注意したのですが、
 
「近いからすぐ来られるし、
 期日もあるから早くやっとかないと」
 
と、聞く耳を持ちませんでした。
とは言え、会社側だって困ります。
 
先に書いた理由だけではなく、
深夜早朝の時間外手当だって払わなければならないですし、
何より近所で火事が起きたら、とんでもないことになります。
増してや深夜・早朝なら、他に人が誰もいないので、
有事の時に助けることも出来ません。
 
勤怠管理だって労基署に突っ込まれるでしょうし、
仮に時間外の総合計時間が「過労死ライン」を超えていたり、
手当を払っていない、となっても大変です。
 
また、いくら本人が、
 
「自分が勝手に仕事しているだけ」
「手当はいらないから」
 
と言っていたとしても、何かトラブルがあった時は
会社の監督不行き届きということで、会社が罰せられます。
 
加えて、仮に問題を起こした張本人が土壇場で掌を返し、
 
「会社の指示でやった」
 
と、全く逆のことを言うかも知れませんし、
どっちにしても、会社側に良いことは何一つありません。
たった一人のスタンドプレーで、
良くも悪くも「不公平」「不平等」は
職場の雰囲気や仕事のバランスを崩し、
他の社員までもが「とばっちり」を食らったり、
下手をすれば職場のモチベーション低下や、
最悪、会社の存続すら危うくなります。
 
だからこそ、会社の風紀を乱すものに退職勧告や解雇も出来るように
就業規則があるワケで。
従業員の為だけでなく、会社の為でもあるんですよ。
 
決められた時間枠の中で働き、
どうしても時間外で仕事しなきゃならない場合は
理由を書いた届出書を提出して、特別に残業を認める、と。
私の今いる会社ですらも、そこまでやるようになって来ています。
じゃないと、会社が悪者になりますから。
 
最悪、トラブルの素になりかねない働き方をしている人は、
 
「何度注意しても、就業規則に則った働き方をしない」
 
と、解雇をも選択肢に入れなければなりません。
そういう所は、会社側も採用する人員を見極める必要があります。
 
かと言って、必要以上にシビアにし過ぎても人は来ないし、
いくらホワイト企業を謳っても、何かしらは黒い部分が
少なからずあるのが企業です。
難しいところですね。


一方、本当にイレギュラーですが、
 
「仕事をさせろ」
 
と、職場に怒鳴り込んでくる人もいます。
 
これまた、とある別の会社の話。
 
役員まで勤め上げた人なのですが、余りに忠実に仕事をする人だったのか
メンタルを病んでしまいまして、躁鬱病」になってしまいました。
 
詳細は解りませんが、かなり日常業務に支障があったのでしょう。
しばらく休職していたんですね。
 
で、大体精神疾患の人の傾向から、少し回復に向かい始めると
 
「もう大丈夫」
 
と自己判断し、職場に復帰したがるのですが、
本当に仕事に従事できるレベルかは
客観的にみると「NG」以外の何物でもないワケで。
 
会社の社長は、
 
「いいからもう少し休んで」
 
本人は、
 
「いいから仕事させてくれ」
 
押し問答の挙句、本人が社長に直談判に現れるのと、
会社の鍵を勝手に開けて、勝手に仕事する可能性を考えて、
会社の玄関の鍵を取り替えたそうです。
 
しかしその社長の目論見は外れ、平日の勤務時間中に
堂々と「彼」はやって来ました。
このことを予期してかどうかは知りませんが、
会社の社長は外出中。
 
するとその「彼」は、社長の席の横にあった椅子を蹴り飛ばし、
何やら悪態を吐きながら帰って行きました。
 
勿論、そんな光景を目の当たりにして、
職場の皆が平然としていられるワケがありません。
 
「どうすんの?あの人」「やだ、怖いよ・・・」
 
で、その状況を見ていた一社員が、近くの警察署に相談に行きました。
 
「かくかくしかじかで、こんな場合って、
 警察って何か動いてくれるんでしょうか?」
 
相談担当の警察官曰く、
 
「いやぁ、何か事件性が無いと動けませんぜアミーゴ」
 
こんなにフランクに話したワケではありませんが、
警察としては、「何かが起きた」時に初めて出動するワケで、
器物損壊や傷害等、本当に「事件が起きた」時でないと動けません、
本人が来て騒いでいる程度なら、せいぜい注意するくらいですぜ、と。
 
まぁ成程、そりゃ道理です。
「事件」が起きていないのに「予防」の観点で人員を派遣することは、
テロの可能性があるとか、ストーカー事件で人命が関わることが
目に見えてるとか、余程のことが無いと無理ですし。
 
「その代わり、何か『コト』が起きたら、
 真っ先に駆けつけますぜセニョール」
 
とまた、こんなフランクにお巡りさんが話したワケではありませんが、
早い話、まだまだお巡りさんの出番じゃないってことです。
基本、警察が動くのは「事後」、
軽微な事件の「予防」ではパトロールくらいで、
「予防薬」ではなく「対症療法」って事ですね。


話を戻しますが。
 
結局、しばらくしてからその「彼」は退職し、
何と、自分で会社を立ち上げました。
 
その勢いは凄いものがありますが、恐らくその時の「彼」は
「今の自分は、何でも出来る」と、無敵の「躁」状態だったのでしょう。
 
「会社を立ち上げたので、何かお手伝い出来る仕事があったら下さい」
 
と、挨拶に現れました。
 
勿論、先のトラブルや休職状態を皆が知っていますから、
残念ながら、会社が「彼」に仕事を回すことはありません。
 
そうこうしている間に月日は経ち、
その間に「彼」は徐々に「鬱」状態の波に入ったのでしょう・・・
 
「誰からも必要とされていない」
 
と思い込んだのか、「彼」は自ら鬼籍に入ってしまいました。
 
何ともはや、お気の毒です・・・


・・・と思うその一方で、
 
「『躁鬱』になって退職させるほど、どんな仕事させていたんだ」
 
とか、
 
「それ以前に、職場環境がブラックじゃないのか」
 
とか、私はそちらの方にも、色々と思うところはありますがね。
 
 

バルカン人の言う「数の論理」でも無いですけれど、
問題ある一名より、現在働いている社員を優先させる、
これが企業です。
 
 
実際、社員がメンタルを病んでしまった時の
会社側の対処方法に関するセミナーを聞きに行ったとき、
 
「メンタルを病む社員が出ないような職場にするには」
 
ではなく、
 
「メンタルを病んだ問題社員を、
 どうやって円満に退職させる(会社・仕事から切り離す)か」
 
だけに焦点が当てられていた内容で、
 
「メンタルを病んだら、会社から捨てられるんだ」
 
と、愕然としたのを憶えています。
 
「令和」の時代に「昭和」を感じる、
私のよく言う「封建的な考え」を持つ人が大多数の
ハラスメント万歳の古い末端企業では、
メンタル対策なんて、土台無理な話なんでしょうかね・・・
 

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