私が札幌市民になって1年と2ヶ月位になりますが・・・
かねてより思っていた事が一つあります。
「札幌の夜空には、星が無い」
それが悪い、と言っている訳ではありませんが、
元々田舎の人間なもので、どうも夜空に星がないと、
違和感を覚えてしまいます。
全く見えない訳じゃないですよ?
月や一等星なら、しっかりと空に光っていますし。
でも、せめて「星空」と言える位の星は、見えて欲しかった・・・
人口も189万人でしたっけ?今の札幌は。
それだけの人が集まっているこの街で、光害を無くすのは
土台無理な話なのは、充分承知はしています。
なにせ故郷は、札幌の人口の48分の1しかありませんから。(笑)
土俵が全く違いますからね。
テストにデジカメの感度を目一杯上げて、家の窓から夜空を撮ってみたら、
そこにはただ、暗めの青空が写っているだけでした。
む~・・・
天文写真家になる訳ではないので、別に星が光で隠れようと
余り関係はないのですが。
ただ、今までの日常が非日常になってしまった口惜しさが、ちょっと。
田舎に住んでいた時は、田舎と言えども住宅街でしたから、
4等星から下は見え難い感じではありました。
それでも、主な星座はハッキリ見えていましたよ。
何故にこれ程に夜空の事を話すかと言うと。
2007年7月7日。
ぐるっと道東方面をドライブして、あちこち写真を撮り、
日が暮れてから根北峠を超えてちょっと小清水側へ抜けた時。
辺りに街灯も何もなく、遠くの町の明かりすら見えず、
自分の車以外には同じ道を走る対向車のライトが稀にあるだけで、
全くの闇が支配する平地を走っていた時の事。
試しに車を停めて、ライトを消して外に出てみると。
空には写真の様な、本当の天の川がありました。
まるで天井に写真を貼り付けたかの様に感じる程身近に、
けれども遥かに遠く。
手を伸ばせど、届く筈も無く。
本当に手を空に向けてしまいましたよ。えぇ。
あの時の感動は、今でも忘れません。
自分の車のハザードランプが邪魔に感じる位の漆黒の闇でした。
ただランプを消すと、本当に足元ですら判らなくなる程なので、
もし向かわれる方は、懐中電灯を持参する事をお勧めします。(笑)