またまたしつこく書きますが、始まる前から大コケ必至の「札幌国際芸術祭2014」。
新聞記事で目に付いたので、書かせて頂きます。
まかり間違った旗振りをしている当の上田市長は、フランスへ逃亡・・・もとい、出張中。
国際デジタルアートフェスティバルの開会式に出席して、色々視察だそうで。
札幌国際芸術祭が大コケしそうで、焦って「完成品」を観に行ってるんでしょうが、
その前に自分自身が全然「創造」出来てないでしょう。
市長!
もう開催一ヶ月前ですよ。
やらんきゃならん事は山ほどあるでしょうに。
視察・出張という名の現実逃避、国外逃亡をしている場合じゃないです!(爆)
市長ご自身が、成功している他の街の芸術祭を、過去にどう観たのか、
はたまたこれからどう観てくるのか、それは解りませんが。
そもそも、今回の芸術祭の見積もりが甘すぎます。
先の記事にも書きましたが、全市民がアーティストな訳じゃないんです。
そう言う点では、故イサム・ノグチ氏は先見の明があったのでしょうね。
彼は自らのアート構想を、「市民の憩いの場」である公園として造り上げたのです。
だからこそ、その公園を訪れる人達は、アート然と意識せず、自然と生活の中に
彼の作品と意思を取り込んで行っているのです。
そうして浸透したアーティストの作品であればこそ、「あの〇〇で有名な」と謳って
別の作品を紹介して観てもらうことも出来るでしょうが、
観る側が知識ゼロ、誰も何も知らないアーティストをしこたま呼集したって、
空振りになるのは目に見えています。
しかも、5億ウン千万も税金ばらまいておいて、ボランティアスタッフ募集ですって。
無駄に沢山のアーティストを呼んで、ギャラがかかりすぎてカネが無くなったのでは?
ここからは持論ですが。
ちょっと極端かも知れませんが、アートって、娯楽の延長線上じゃないかと思うんですよ。
日常生活以上の遊び心と、アートを噛み締めて観られる精神的な余裕がないと
本当の意味での「鑑賞」にはなりません。
日々の生活で手一杯の人が、突然「よし、彫刻を観に行こう!」なんてなりませんよね?
観る側にも、それだけの精神的なベースアップがないと、いくら「アートでござい」と言っても
だ~れも観に来やしませんって。
しかも、観るのにカネがかかると来たら、尚更。
「実を収穫する」よりも、「土を耕し、種を蒔く」方が先です。
市長。
アートを提供する以前に、市民にアートを鑑賞できるだけの
精神的なベースアップを図ることの方が優先事項だと思うのですが。
高い税金を取られているんですから、
こう言う時は目一杯言わせてもらいますよ~!
↑
これだって、アートです。
コーヒーを飲むと言う、精神的な余裕。
コーヒーを煎れてくれる人の、ちょっとした遊び心。
アートって、そう言うものじゃないでしょうか。
協力: Cafe & Bar 常春
札幌市中央区南3条西8丁目7 大洋ビル2F