あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

相棒の帰還

何時如何なる時も、私には相棒がいました。

私の左腕から生える、一本の長い「福毛」。(笑)


「生えていると福をもたらす」と、巷で言われるこの金色の毛、
本当にひょろろと一本だけどんどん伸びるんです。
定規で測った所、一番長い時で11センチ位まで伸びました。
夏場の半袖の時は、風になびいてくすぐったいんですよ。(笑)


仕事やプライベートでボロボロになっている時も、
「これが腕にある限り、いつか良い事がある筈だ」と自分に言い聞かせ、
この福毛を心の支えにして頑張って来ました。


とある税理士事務所で働いていた頃の繁忙期。

当時、職場では仕事の偏りが横行して、自分の担当の仕事だけしかしない部署と、
予定外の追加の仕事は問答無用で引き受けさせられる部署に二分されていました。
勿論、私は後者。
明け方4時半に帰宅して、シャワー浴びて2時間だけ仮眠してまた出社、
最終日は夜中の1時半に税務署のポストに申告書を放り込んで帰宅、
繁忙期明けの2週間は、完全に魂の抜け殻状態と言う、そんな仕事です。


「このままじゃ俺、絶対に壊れる」


その後、仕事も年中ピークの状態が続き、職場の不平等は一向に改善されないまま、
なし崩し的に地獄の繁忙期に突入するのが確定し、命の危険を感じて絶望していた頃、
遠い親戚筋から「経理の人間を探している」との話。

面接してみたらトントン拍子に話が決まってしまい、そのまま転職決定。
引越し先の借家を探していた時も、先約があったにも拘らず、私の入居が決定。

まるで誰かが私の後押しをしているかのように、あらゆる事が良い方向へ動きました。


「やっぱり、良い事はあった」


私が転職を果たしてから数日。
ふと左腕を見ると、前の日まであった福毛が、まるで役目を果たしたかのように
いなくなっていたのです。

この時はさすがに、一抹の寂しさを感じました・・・





そんな心の相棒が、2年間の沈黙を経て、私の左腕に帰って来ました。

今はまだそんなに長くはありませんが、それでも他の毛より少しだけ長く、
明らかに金色に輝いています。


「よっしゃあ!」(笑)


今年は、何か良い事がありそうな予感♪


迷信と言われるかも知れません。
迷信でも良いんです。
根拠が無くても良いんです。
ただでさえネガティブな思考パターンの私、
物事を良い方向に考える方が、精神的にも良い筈です。

今の私には、心の支えが必要なのです。