あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

心霊写真って・・・

写真を始めてから、一つ気が付いた事があります。

「心霊写真って、撮った事ないよな・・・」

いや、勿論、そんなものを自ら進んで撮る気はありませんよ?(笑)

ただね、実際にデータが破壊されたとか、幽霊屋敷に住んでいたとか、
変な気配と遭遇したとか、そう言う事は経験していますが。
ハッキリとは見ていないにせよ「見た事」が殆ど無い私、
実際に撮った事も無いんですね。

変な所で怖がりのクセに、稲川話が結構好きな私。
普段撮ってる枚数も尋常じゃないので、そう言う写真に年に数枚位は
遭遇しそうなモンですが。


何故か遭遇しないかと言うと。

心霊写真って、一見そう見えても、光学的な偶然で写り込んだものが殆ど。
写真をやると解りますが、フィルムでもデジタルでも、
カメラの設定や動作、撮影条件如何で、結構どうとでも撮れるんですよ。
偶然じゃなく、条件さえ揃えば種も仕掛けも無しに、意図的にも撮れます。


以前、イルミネーション撮影会の時に嫁が撮った写真で、
変なオヤジの横顔だけが、写真の下の方に写っていました。
「どこかの知らないオジさんの顔が写ってるんだけど」
「お炊き上げに出した方が良いかな?」
と、妙に怖がってましたが。(笑)

一見しただけで、笑ってしまいましたよ♪
こんなので怖がるなんて、何と可愛らしい事♪


実はこれ、簡単に説明がつきます。
イルミを撮るには、どうしてもシャッタースピードが遅くなりますから、
人の動きは思いっきりブレます。
さらに感度を下げれば、歩く人の姿は殆ど流れてしまって半透明、
または殆ど見えなくなってしまいます。
そこで一瞬歩みを止めたりとか、何かの光源が顔を照らしたりとかすれば、
顔だけ浮き上がって撮れるのは充分説明がつきます。
この時は撮影会でしたから、誰かの放ったストロボが、たまさか通りかかった
オヤジの顔を浮かび上がらせたのでしょう。


これを応用して、暗闇でのバルブ撮影でシャッターを開きっ放しにして、
何回か立ち位置を変えて、都度ストロボを焚けば「分身の術」も出来ます。
また、薄明かりの中で体を動かさずに手だけ動かせば、
「千手観音」も「北斗百烈拳」も出来ます。(笑)


赤い光が入ったり、妙な映り込みがあったり。
それらも殆ど、光学的に説明がつきます。
なので、よくTVの特集でやっている心霊写真特集で、自称「霊媒師」の
霊視したコメントなんか聞くと、「嘘をつけ、嘘を!」とTVに向かって
ツッコミ入れたくなります。


最近、TVでああ言った類の特番とかが減ったのは、ここまでデジカメが普及して、
少しずつ「撮れるタネや仕掛け」がバレて来たからじゃないでしょうか?
またデジタルデータであれば、「加工して作る」事も実に容易いですから。
霊媒師さん、商売あがったりですね。(笑)


・・・ただね、9割以上は説明がついても、残りの1割未満の中に、
「どうしても説明がつかない」写真があるのも事実。
それは私も完全には否定しません。
それを「ロマン」と言って良いのかは判りませんが・・・


科学も万能ではない証明。
そんな写真は、確かにあると思います。

・・・余り遭遇したくは無いですがね。


余談ですが。

本当の心霊写真は「変なモノ」が写っている以前に、手に取っただけで
感覚的に「ぞわっ」と来ます。
己の感覚を信じて下さい。