先日、母が病院検査の為に来札しました。
検査結果は特に問題なくて良かったのですが。
来札の際、母から一つ依頼がありまして。
「自分の写真を撮ってくれないか」
とのこと。
まぁ、端的に言えば「遺影」ですよね。
子である私からすれば、まだまだ長生きしてもらいたいわけではありますが、
もし、いざ何かあった時に、集合写真の片隅から切り取ってイビツに拡大し、
ボジけている写真を遺影に使うのは、当人にとっても遺族にとっても
望ましいことではないですからね。
極端に齢を遡らず、まだまだ元気な今のうちを撮っておくと言うのは、
私も母も一致した意見でした。
実は私ン家の茶の間には、何も飾っていない白い壁が一箇所ありまして。
もしポートレートを撮る時のためにと、空けておいたのですよ。
こんなこともあろうかと。
こんなこともあろうかと。
こんなこともあろうかとおぉ!
ご都合主義と笑わば笑え!(←何を興奮しとる)
と言うワケで、三脚とレリーズ、ストロボのスタンバイ。
内蔵ストロボはカメラ本体の影が写り込むし、光量も貧弱。
スタジオのアンブレラのような立派なシロモノはありませんが、キヤノンのストロボを装着。
・・・ニコンのカメラなのに。(笑)
左から日の光が入っているので、ストロボの光は直接当てず、
右側から散らしたストロボの光を使って、影を極力なくして撮影。
露出補正や顔色、顔のシワは、あとからPhotoshopで加工するとして。(笑)
まぁしかし、事前に解ってはいた事ですが。
人を撮るのって、かなり難しいです。
スナップ感覚で一瞬を撮るのならいざ知らず、
撮る方も撮られる方も完全に身構えてしまいますからね。
私が撮ったときも、顔の下半分だけのわざとらしい母の笑顔に、えらく難儀しました。(苦笑)
「自然な笑顔をしてもらう」ために、こっちが変な顔をしたりして。(笑)
なので、営業写真のフォトコンや写真展を観に行くと、主役の余りに自然な表情に驚きます。
「カメラマンは、どうやってこの表情を引き出したんだろう」と。
以前にも書きましたが、
「『人物撮影』は、自分の求めているジャンルと違う」
と思い込んでタカを括っていたのですが、とんでもない!
見事にカウンターを食らってしまいました。
どのジャンルもそうですが、奥が深いです。
人を撮る勉強もしてみたいですね。
さしあたり、来月にあるモデル撮影会なんてどひもおっ!?
(カミさんのローキックが炸裂)
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