あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

ひっそりと教えて……みんなの「怪談」3 「想いの残る家」

過去、仕事の関係やその他で色々と引越しの経験も多く、
アパートの上の階にチンピラが住み着いてのいざこざがあってから、
以来、一軒家にこだわっての借家暮らしを続けております。


今回は、前に住んでいた家についてのお話。


実家近くに、古いながらも家賃が安く大きな庭のある2階建て一軒家を見つけまして、
不動産屋さんと交渉、中を見せてもらいました。
家具も残ったままで、何年か放置されている状態でしたが、不動産屋さんの話だと
元々住んでいた老夫婦のお爺さんが亡くなり、お婆さんは娘さんと同居すべく沖縄へ。
入居の際には、家具は全部撤去・清掃しますとの事。

実家の親や、仕事が休みだった姉も来て、あちこち家の中を見せてもらい、
「明日中に連絡します。」と、我々は一時帰宅。


その後実家に集まり、まず私は開口一番、

「あの家の雰囲気、大丈夫?」(笑)

いきなり何だいと思うでしょうが、妙な所で霊感の強い家族がいると、
どうしても聞いてしまうんですね。(笑)

「家の中も明るいし、変な感覚は無かったよね。」
「亡くなったお爺さんだって、あの家じゃなくて病院で亡くなったんでしょ?」
「大丈夫なんじゃない?」

親と姉の「霊感」を頼りに入居を決め(笑)、契約して引越し準備を始めました。


同じ市内だったので、平日仕事が終わってから、荷物を自分の車で運び入れる事数日。
夜も日が沈んでからその家に運び入れる事も多く、その度に電気を点けて
家中のあちこちに荷物を運んでおりました。


そして連休、親の手も借りて最後の荷物を運び入れた日。
一通り引越しも終わって、実家で晩御飯を食べ終わった後、母親から二言。

「今日から完全に、あの家なんでしょ?」
「そだよ」
「家に入る時に『宜しくお願いします』って言ってから入りなさいよ」

最初、何の事かと思いましたが、あの霊感母の言う事ですから・・・
従っておいて悪い事はないなと。


で、自宅に到着。
玄関に入り、家に上がる前に、

「宜しくお願いします~、お世話になります」

と、私は真っ暗な玄関で深々と頭を下げ、そのまま茶の間へ。


茶の間の壁にある蛍光灯のスイッチを入れると、不思議な事に、
五つある蛍光管の全てがパッパッと点滅するんです。

よく蛍光管が古くなって点滅する事がありますが、そんなんじゃありません。
グロー球が痛んでいたら、そもそも点きさえしないはず。
輪型の蛍光灯五本全てが勢い良く、ランダムに点いたり消えたりしてるんです。

今まで何度も、夜に荷物の運び入れに来て電気を点けていましたが、
こんな現象は初めてです。
いつまでも点滅してるので、一度蛍光灯の紐を引いて点け直すと、
全て綺麗に点きました。


早速母親に電話。

「あのさぁ、さっき挨拶してから家ん中入れって言ったよね」
「うん」
「蛍光灯全部が点滅して、止まらなかったんだけど」
「あ~・・・それ、歓迎してくれたんだわ。安心して寝なさい」

・・・こー言う会話が、平気で成立するんですよ。
変わった家族と言うか、何と言うか・・・(笑)


・・・待てよ、歓迎って・・・
この家に「誰か」いるって事!?
ちょ、ちょっと待ってよ、かーちゃん!(笑)


この後、私がまた引っ越すまで、この家で幾度か不思議な事が起きるのですが、
それはまた次回♪

お楽しみは、あ・と・で♪(桑田さん、大丈夫かなぁ・・・)