あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

幽霊が同居人?

さて前回、前の入居者だったお爺さんらしき気配が、お盆に帰って来た事を書きました。

そのお爺さんらしき気配は、お盆が終わると共に消え、それ以来現れませんでしたが、
それ以外にも色々と、「おや?」と思う程度の事は度々ありました。
今回は、そのお話をば。


当時の家の二階には部屋が二つあり、以前にも書きました通り、
二階の奥の和室を寝室にしておりました。

ある夜。

いつもの通りに布団に入り、寝られずにゴロゴロしていると、

「パキッ」

家の中のどこかで、何か軋むような乾いた音。
まぁ古い家ですから、こんな音は割と良くあり、日常茶飯。
・・・と思いきや。

「みしっ」

明らかに何か重みのあるような、床が軋む音。

「!」

普段の家の軋む音とは明らかに違う「存在感」のある音。

・・・どこだ、この音は。
方向からすると、どうやら階段下らしい・・・

「みしっ」

一分後、今度は階段を昇りきった辺りで、再びさっきの音。

「・・・おいおいおい、昇って来てるよ・・・」

寝られないどころか余計に目が冴え、体が強張り、自分の脈拍までもが邪魔に思えるほど
聴覚に集中してしまいます。

布団の中で動くに動けず、様子を窺っていると、

「みしっ」

またも一分後、今度は隣の部屋から音が聞こえました。
しかも、こちら寝室との境の襖の向こう。

「・・・・・・」

布団の中で硬直しつつも、右手は木刀を握り締め、臨戦体制。
・・・人外の存在相手に木刀なんぞ効くのかという話もありますが、
それくらい、こちらは緊張していた訳ですよ。

しかしそれっきり物音はしなくなり、張り詰めた緊張が緩んだ途端に眠りの中へ。
気が付くと夜が明けてました。


本当に人外の存在が襖の向こうに来ていたかどうかは定かではありませんが、
やはり何かしらの「存在」が、この家には「棲んでいた」ようです。


近くに住む母親が、「掃除でもしに行ってやろうか」と言うので、

「この日仕事だから、俺いないよ」
「じゃあやめた」
「何で?」
「・・・アンタの家、一人でいたくないんだよね」
「あの~、その家に俺、一人で住んでるんだけど」
「う~ん・・・」
「・・・ちょいまち、俺ん家に「何か」いるっての?」
「・・・」
「何で黙っちゃうのぉ!?か~ちゃん!」

・・・やはり私の家に「何か」がいた事を、この時確信しました。(笑)
後日、その「何か」の「声」を、私も母も聞いてしまう事になるのですが・・・

霊感が無いってのは、ある意味、幸せな事なんでしょうね。