あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

遠き呼び声

気配、存在感、物音・・・
今までは何かを感覚的に「感じる」だけでしたが、
とうとう「声」を聞いてしまいました。


ある夜。
これまた寝室で眠れずにゴロゴロしていた時。(こんな時ばっかりだな)


どうも遠くから、何か声が聞こえるんですね。

「$%&#‘@~?【》」

以前、近所のおばちゃんが夜に立ち話していた時がありまして。
最初はその声かなとも思ったんですが。

時計を見たら、深夜1時。
いくらなんでも、こんな時間に立ち話はないでしょう。



しかもその声は、若い女の人の声なんです。
何だかモガモガと、まるでラジオから聞こえるような篭った声。
会話をしているようではなく、何だか一方的に話しているような様子。

「飲み会帰りの近所のOLが、携帯で話しながら歩いているのか?」
とも思いましたが、声だけがいつまでも聞こえるんです。

状況的には、女性パーソナリティの深夜番組がかかっているラジオを、
押入れの奥に突っ込んだような、そんな感じの声と思って下さい。



声の主が気になるんですが、どうも場所が曖昧で。
完全に外、って感じでもなく、かと言って家の中っぽくもなく。
それこそ、襖隔てた隣の部屋の押入れから、って感じなんです。

とは言え、隣の部屋の押入れには本しか突っ込んでませんし、ラジオは勿論ありません。
押入れの戸も開けっ放しなので、音が篭る事もありません。

その声の調子から特に悪意は感じられず、気にはなりつつも、そのまま私は夢の中へ・・・



その後、色々あって転職する事になり、新地での入居先も決まり、
引越しの準備をしていた時の事。

私は父親と、あれこれと話しながら荷造り真っ只中。
一緒に手伝いに来ていた母親が、トイレから出て来るなり、
「あれ?M(←姉の事)来てなかった?」

「いや、来てないよ。今日は仕事でしょ?」
「今、女の人の声がしてたから、てっきりMが様子見に来たのかと思って」

・・・女の人の声?

「それってさぁ、若い人の声?」
「そう」
「10代とか若すぎる訳でもなく、老けてもいない・・・」
「そうそう」
「会話じゃなく、何か一方的に話してなかった?」
「そう。とーちゃんとK(←私の事)との話に、妙に噛み合ってない調子だったから、
    変だなと思って」


・・・私が聞いた声、母親にも聞こえたようです。

「・・・ちなみにさぁ、その声、どこから聞こえた?」
「階段の所だね」
「家の中!?」
「うん、間違いない」
「・・・やっぱりいたんだ・・・」

どうやら女性らしき「何か」が同居していたのは確かだったようで。
一体誰だったのでしょう?

その「声の主」は、どうやら一緒に憑いて来る事は無かったようですが、
引っ越してしまった今、その正体を確認する術はありません。

「彼女」は今もあの家で、「気付いてくれる人」を待っているのでしょうか・・・?


引越し間際に存在をアピールするくらいなら、いっそ姿を見せてくれれば良かったかも。
姿が見えてしまったら、それはそれで怖いですが・・・

ええぃ、出るなら出ろ。
どうせ出るなら、美人の方が良いぞ。(笑)
あの声の若さなら期待出来る!(爆)