あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

メールの常識・・・

ネットワークのインフラが普及して、色々便利になった機能の一つに
「メール」があります。
パソコンだけじゃなく携帯でも、画像その他を添付して相手に送る。
今では、利用した事の無い人の方が稀でしょう。


しかし。
しかしですね。


「メール」ですから、所謂「手紙」な訳ですよ。
「手紙」以上の物を送る事は、変ですよね。

・・・メールに巨大ファイルを添付して送るなっちゅーに!
本当にまぁ、無謀と言うか何と言うか・・・


職場でも、よく相談されるんですよ。

①「送っても変なメッセージが帰って来て、向こうに届かないんですけど」
②「向こうから送られて来るはずなんですが、まだ届かないんです」
③「確実に着いてるんですが、向こうでファイルが開けないそうで・・・」

・・・あのねぇ。
メールのシステムを、何か勘違いしていませんか?
システムは万能じゃないんですよ?


簡単に掻い摘んで話してみましょうか。



基本的にメールのシステムは、送る時はSMTPサーバ、受ける時はPOPサーバを経由します。
簡単に考えれば、送る時は「近所の郵便ポスト」、受ける時は「自分用の私書箱」。
そう考えて下さい。


そして手紙に、写真や小物を同封して送る事は可能です。
メールでも、同じ事が言えますが・・・
・・・そのサイズが、重要な訳ですよ。
その「大きさ」を度外視して添付しようとする人が、非常に多い!

先の相談の①、②に関しては、殆どがそれです。
メールサーバが、「デカすぎて受けらんねーぜ」と蹴ってる訳ですね。


例えるなら。
80円の封書に、冷蔵庫大の「荷物」をくっつけて、郵便ポストに入りますか?
そんな大きな「荷物」が、私書箱に入りますか?
自宅の郵便受けから、冷蔵庫を出し入れしてみて下さい。
通り抜ける訳がありませんよね?

そう考えると、メールに巨大ファイルを添付して送る事が、いかに「無謀」か解ります。


現実問題として。
手紙にそれ以上の大きな物を同封できないなら、大体「宅急便」や「運送会社」に頼みますよね。
それと同じです。
メールで何でも送れると思わず、大きいファイルの場合は別の手段を模索して下さい。

・・・頼むから職場の皆さん、それ位は気付いて下さい。(泣)
その度に呼び出され、咀嚼して説明するのも、数十回となるといい加減面倒臭いです。




そして③。
これは明らかに、受け側の問題。

「メールが届いている」
「でも開けない」

これは、ある意味正解でもあります。

メールには、ウィルスに感染し、更に一斉送信される可能性があります。
自分では意識して無くても、いつの間にか自分のパソコンが「媒介主」に
されてしまうケースもある訳ですから。

そんなウィルスメールは大概「添付ファイル」なので、メールソフト側で
「よく判らない添付ファイルは、先ず疑ってかかる」
「開いたら感染するので、簡単に開かせないようにする」
と、設定されている場合があります。

ネットワーク管理者なら、そう設定して当然です。
むしろそうしないと、大がかりな社内システムを組んでいる場合、
ウィルスが蔓延したら、後始末が大変です。

現に私も、そう言う現場を経験していますからね。


しかし、仕事ではそれが足枷になる場合があります。

「データを見られるソフトは入っている」
「データを送ってもらったけど、開けない」

設定の変え方を知っている人なら、一時的に解除してデータを保存し、
また元に戻しておけば良いでしょうけど。
現実問題として、全員がそうは行きません。

しかもそれは、データが届いているのなら、後はメールの「受け側」の問題であって、
送信側ではどうしようもありません。
「メールを受けられるように、お宅のセキュリティを解除して下さい」
なんて、言える訳が無いですからね。
管理者の意図があって、そう言う設定にしている訳ですから、
「それを内側から崩して無防備にして下さい」なんて指示できませんよ。
トロイの木馬じゃないんですから。

ましてや、使ってるメールソフトは千差万別。
いちいち相手先のソフトが何を使っているのかを聞きだして、設定の変更の仕方を
指示する等、サポートセンターみたいな事をする必要もありませんし。

「メールとデータは、届いているのは間違いないんですね?」
「じゃあこちらではお手上げです。管理者に何とかしてもらって下さい」

そう言わざるを得ませんがな。




昔からコンピュータシステムを知っている人なら兎も角とも、
インターネットを始めとしたネットワークのインフラが普及して来て、
システムを意識する事無く、色々な事が出来るようになりました。

ただその一方で、その仕組みは知ってる人しか知らない、所謂
ブラックボックス」になりつつあります。
勿論、利用する人はそこまで知る必要は全くありませんが。

しかし、「どうしてそうなるか」と「簡単な仕組みと利用のルール」。
車を運転する為に教習所に通い、免許を取らなければならないように、
何かと「基礎知識」くらいは学ばせた方が良いんじゃないかと。

じゃないと私も、逐一解り易いように「例え話」を持ち出して説明しなければなりません。
「例え話」にするにしても、一度理解して咀嚼しなければならないんですから。
管理者も大変なんですよ。えぇ、ホント。(泣)