メディアで取り沙汰されていますね。
会社の人員募集や面接で、SNSを利用してアピールするとか。
LINEでグループ間の連絡に使うとか。
その一方で「依存症である」とか、犯罪に使われたとか、
「仲間はずれ」等の人間関係に悩んでいるとか。
良い面、悪い面、両方ありますが。
これらの記事を読む度に、思う事があります。
世は余りにも、ネットでのコミュニケーションに「依存」し過ぎではないかと。
確かに、SNSを筆頭にコミュニケーションツールは多種多様に存在し、
そのどれもが手軽で便利なものになって来ています。
また、一対多での繋がりが出来る事から、利便性は電話の比ではありません。
しかしそれらは、あくまでコミュニケーションを担うツールの一つなのであって、
「全て」に取って代わる訳ではありませんし、そうなるべきでもないと思います。
それなのに、SNSやコミュニティを「全て」のように没頭してしまう人が多い事実が、
現代の「歪み」に思えてならないのです。
ここからは、私の独断と偏見があるのを覚悟でお読み頂きたいのですが。
何故そこまで、コミュニティに没頭出来るのでしょうか。
常にネットワークにアクセス出来る「時間」があるのでしょうか。
直に会って話したり、電話をかけたりする「リアルタイム」なコミュニケーションは別として。
交通機関で移動中であるとか。
お風呂に入っているとか。
寝ているとか。
リアルで行動中以外にも、物理的にネットに繋がる事の出来ない場合だってありますから、
時間差が生じて当たり前の筈です。
それなのに、SNSやコミュニティに電話並のリアルタイム性を求める人の、実に多い事。
一時期、いや、今もあると思いますが。
「ちょっとお年を召した方とのメールのやり取り」と同じですね。(笑)
一例を挙げてみましょうか。
わざわざ電話をかけて来て、開口一番に、
「さっきパソコンにメール送ったんだけど、読んだ?」
・・・たった10秒前に外出先から戻ったばかりで、パソコンを起動もしていないのに、
読んで理解出来る筈なんて無かろうに。(怒)
実際に私が経験した事ですが、まるでギャグですよね。
便利なツールに目覚めた途端、
「メールやメッセージを送った直後に、相手に読まれて理解もされている」
と勘違いしてしまうのです。(苦笑)
ま、これは脇道の笑い話として。
話を戻しますが。
「既読なのに返事が来ない」等で、特定の人を仲間外れにしたりとか、
最近のコミュニティ問題は、これとかなり似ている気がします。
相手がメールや書き込みを読んでも「すぐ返信出来ない場合」を
発信者は全く想定していないんです。
すぐ返事が欲しけりゃ、電話すれば良いんですよ。
そう言うコミュニティを多用している人は「常にネットに接続している」人。
くどいようですが、そんな時間があるのでしょうか?
電話・通話以外でリアルタイムコミュニケーションをネットに求めるならば、
仕事、学業、寸暇を問わず、常に使い続けないと不可能ではないかと。
日常生活に、何らかの悪影響が出ているとしか思えません。
その一方で、現実世界で忙しい人は、時間的に返信がままならない事が殆どで、
先の人々とコミュニティで摩擦が生じ、悩んでしまう訳です。
では、時間があっても、自らの意思で返信をしない人は?
そう言う人は、相手の事や自分の立場を気にしないので、
ハナっから悩みません。(笑)
もしこれを読んでいるあなたが、SNSやアプリのコミュニティで
人間関係に悩んでいるのならば、何も臆することはありません。
使い方は、人それぞれで良い筈です。
コミュニティに、しがみつかなくたって良いんです。
どうしてもついていけないのなら、コミュニティ参加を止める事も選択肢です。
「返信する時間が無い」と言う事は、現実にあなたが忙しいと言う事。
裏を返せば、「充実した人生を送っている」と言う事です。
あなたが生きているのは「電脳世界」ではありません。
「現実の世界」なのです。
もっと胸を張って生きましょう♪