今日の朝刊で読みましたが。
札幌に冬季オリンピックを誘致する場合、
殆どの建物、特に氷上競技をする為の建物が、
競技に利用出来る基準を満たしていないんだとか。
・・・のっけから結論を言ってしまいますが。
良いですよ、基準なんか満たしていなくたって。
札幌に、冬季オリンピックなんか来なくて良いんです。
私がこんなことを書くのにも、予想と根拠がありまして。
先に書いた競技場を補修するよりも、実際には建て替えるでしょうし、
その為には一体、何千億円かかるのかは見当もつきません。
建物も一つや二つじゃあないみたいですしね。
その建て替えの為の予算は税金から出るでしょうから、
市民税が上がることは、素人の私にも予想がつきます。
ただでさえ税金ばら撒いている市政がですよ。
予算を使い切って、「足りない、もっとよこせ」と市議会で叫ぶだけで、
収支なんて考える訳がありません。
市民がいれば、税金と言う収入が固定化されてある訳ですから、
使い切る頭しか無いんですよ。
「これだけお金を使ったから、これだけ収入が無いと赤字」
なんて、企業みたいな概念が無いんです。
そうすれば、その「市」の収入源を上げる為にはどうするか。
結果的には、税金を上げますよね。
仮にその建て替えの為の特需と、実際にオリンピックを開催したら
道外・国外からの観光客特需があるにせよ、その収入は市ではなく、
民間企業に入るでしょう。
市には法人市民税が入ると言う見方も出来るでしょうが、
結局は、税金を取られている市民への負担は変わらないか、
又は大きくなるだけだと思います。
しかも、オリンピックを誘致した年の後は、決まってガクンと需要が落ち、
仕事も減って、大不況がやって来ます。
これは、色々なオリンピック後の統計からですが。
ネットでも色々アップされていますが、オリンピックが終わった後の
競技場の廃墟の写真等々・・・
栄枯盛衰が、モロに出るでしょうね。
一時的な特需だけを見込んでも、その後を考えると、
全くもって良いことはありません。
これが、「オリンピックなんて来なければ良いのに」と言う理由です。
今の経済から見ても、金融円滑化法やらで、
危ない企業も辛うじて延命できているだけですから、
こんな特需が来たところで、ほんのちょっと景気が回復した後に、
ダッチロール並みの急降下で、倒産が増えるのは目に見えています。
そもそも市電のループ化事業だって、職人がみんな東北へ行ってしまって
人材不足と人件費の高騰で、入札出来ない・しない業者ばかりで
入札自体が全く成り立たない事態に陥っているのにですよ。
「冬季オリンピックなんて物理的に可能なのか」と。
下手をすればソチやリオのように、会場の未完成度を世界にひけらかすことに
なってしまいかねないのでは、と思うのですが・・・
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