あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

夜景のストロボ撮影・・・?

唐突ですが。


皆さん、夜間の撮影の時は、ストロボはどうされてますか?
大半の方が、カメラのオートに任せて撮っていると思います。
いえ、それはそれで良いんですよ。

ただですね。
夜間の撮影は、日中の基本とはちょっと違うと思って下さい。


「夜景を撮る」のか。
「夜景をバックに、ポートレートを撮る」のか。
何を撮りたいかによって、撮影の基本が大きく変わります。


夜景でポートレートを撮る場合は、最近のカメラでは大体
「夜景ポートレート」モードがあるので、それに任せて
ストロボは自動発光でOKです。

このモードの時の理屈は、背景の夜景を撮りつつ、手前の人物も
ハッキリ撮る為にストロボを発光させます。

ここまでは、皆さんお判りですね。



はい、そして「夜景モード」

コレの時は、「遥か遠くにある光」を確実に撮る為に、
シャッタースピードが非常に遅くなります。
シャッターが開きっ放しなので、手ブレの可能性も格段に上がります。
三脚は必須と思って下さい。
ISO感度の自動増感でブレを抑える場合、画質が著しく悪くなるので、ここでは割愛)


また、この時の被写体は「遥か遠くの夜景」です。
数m先に夜景がある訳じゃありません。
ストロボはナンセンスですね。(笑)

ストロボは、近くの被写体を暗闇から浮かび上がらせる為に発光する訳ですが、
当然跳ね返ってくる光の量も多いので、光で真っ白に「白飛び」しないように、
通常撮影の時と同じ様にシャッタースピードも早目にコントロールされます。
早い話、ある程度の「光が跳ね返って来る事」が前提な訳ですね。

そうなると、遥かなる暗闇にちっぽけな光を放っても、光が跳ね返る対象物が無いので
結局は真っ暗なまま。
そんな中、シャッタースピードも早くなってしまえば、益々何も写りません。


この逆もまた然り。

展望台やロープウェイ、車や列車の車窓など。
ガラス越しに撮影したい場合もありますね。

この時は、先程の全く逆です。

少し離れた所にある被写体を写す為に放つストロボの光が、すぐ傍のガラスに、
しかも「全反射」されてしまう為に、真っ白に飛びます。


夜景を撮る際にストロボを使った時、上記の2つは失敗するパターンの典型です。

そこで。


<夜景を撮る場合の注意点>


①ブレない。(手持はNG、三脚必須)
②急(せ)かない。(スローシャッター&リトライ、長丁場の覚悟で)
③光らせない。(ストロボは失敗の素)


先日、函館で夜景を撮った時もそうでしたが、
「あれ~?上手く撮れない~!」
と言う声が、あちこちから聞こえました。

うん、それ、設定が違うから♪


なかなか夜景が上手く撮れないと思っているあなた。
オートでストロボを使っていませんか?