あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

ネイチャーフォト

私は時折、フジのフォトサロンに写真展を観に行きます。

ここは著名な写真家やフォトコンの写真展だけではなく、
個展やグループ展もやっていたりするのですが、
先日、そのグループ展を観に行った際、少々思うところがありまして。

今回のグループ展は、ネイチャーフォトがテーマの写真展でした。
・・・言っちゃあ何ですが。
私の琴線に触れる作品が少ないんですね。

上から目線で言ってしまいますが。
色々展示されている中で、「お、これは」と思える作品を出品されているのは、
せいぜい一人か二人。
他の皆様は、ピンボケであったり、高感度のノイズが載っていたり、構図が甘かったり、
何かこう、決め手に欠けると言うか・・・


風景を撮る場合、その光景に遭遇した時の感動を何とか写真に収めようとするのですが、
実はこれが結構難しいのです。

私も実はネイチャーフォトから写真の世界に入ったクチなので解るのですが、
動かない被写体故に、

「楽に撮れる」

と思ってしまいがちなんですね。
これが失敗の素。

被写体=主役として撮るような他のジャンルの写真であれば、
「被写体に何を語らせようとしているか」とか、
見方を変えると解釈も変わって来たり、奥の深い撮り方や作風もできるのですが、
ネイチャーフォトは、風景・自然・動植物が被写体であるが故に、ごまかしが効かないんです。


ありのままを撮るだけでは、何も面白味がありません。
実は残念なことに、ネイチャーフォトでのグループ展では、そういった作品が結構多くてですね。
単に彩りが「綺麗」なだけで終わって、「説得力」に欠けている作品がしばしば。

「風景に説得力を求めても・・・」

と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、
構図を含めた切り取り方、露出、色、その他モロモロ、
本当に「説得力」のある作品は、誰が観ても「凄い」と思える仕上がりです。
その場所、その光景に遭遇して、全部をただ「記録」して来るだけではなく、
「絵」として完成させなければ、ネイチャーフォトの「作品」としての価値はありません。

「じゃあ、そう言うお前は撮れるのか?」

と問われれば、正直に言ってしまいます。
撮れません。

過去に撮った、これが限界です。

「青寂」
湧別町観光協会主催「第10回 サロマ湖の四季 フォトコンテスト」にて
富士フイルムイメージング賞受賞。
イメージ 1

「青い池」
写真SNS「Creative People Photo」(現在サービス終了)内にて、
平成22年10月21~22日のフォトランキング1位、
平成22年10月31日のDairy Picsに抜擢。
イメージ 2


踏み込んだことのあるジャンルだからこそ。
完成された「作品」を作り上げるまでには、膨大な努力と経験の蓄積が必要で、
それを一朝一夕に体得することはとても無理です。

そして常に、作品造りに挑んでいるプロの写真家の方々を知っていますから、
余計に、私のような素人に毛の生えた程度の人間が、
おいそれと踏み込めるジャンルではないことも痛感しています。

だからこそ、写真展を観に行くのです。
私は、写真展に「勉強」をしに行っているのです。
「これくらいなら自分でも撮れそう」とか、「頑張れば撮れそう」では、勉強になりません。

ジャンルを問わず、全般的に言えることなのですが、
「これはどうやって撮ったんだろう」とか、「これは敵わない、やられた!」とか、
自分より何歩も先を行っている人、またはランクが全く違う人の作品を観ないことには
勉強にならないのです。

グループやサークルで、切磋琢磨している方々も大勢いらっしゃいますから、
一括りには言えませんが。
ただ、私のように、どこのグループやサークルにも所属せず、一匹狼で活動している者には、
公共の場で展示される作品を観て目を肥やすことは、経験値を上げるために必要不可欠です。

仮に、フォトサロン等の写真展に赴くことができなかったとしても、
今はネット社会、上質な作品に接する機会は沢山あります。
気になる写真家がいましたら、WEBサイトやブログ、SNS等を観てみるのも手でしょう。

最後に、私がネイチャーフォトで感銘を受けた、北海道の写真家の方々をご紹介。



圧倒的な作品に驚愕してみるのも、良い勉強になるのではないでしょうか。


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