あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

私の音楽批評:天野月(子)

私には珍しく、音楽批評をば。

今回取り上げるのは、シンガーソングライター、天野月(子)さん。
括弧書きで(子)なのは、以前は「天野月子」、現在は「天野月」名義で活動しているため。

私が彼女の曲を初めて聴いたのは、PlayStation2の「零 ~紅い蝶~」と言うゲームが始まりでした。
イメージ 1

この「零」と言うゲームのシリーズ、内容は純和風ホラーでして、
これが非常に怖い。
どれだけ怖いかと言うと、夜、夢で見るくらい。
しかし、その怖さが癖になる、非常に奥の深いソフトでして。
いや、ホントですよ。
シリーズ三部作、やり倒しましたから。

その奥の深さも、単に怖いだけでなく、謎が解き明かされて行く度に見えて来る「哀しみ」。
逃れられない自分の「末路」に対して、それに抗った故に起きた過去の禍と悲劇。
そして、その悲劇を追体験するかのような現代の主人公達の物語。

その「哀しみ」を表現していたのが彼女、天野月さん(当時は「天野月子」)の曲、「蝶」「聲」

「蝶」

「聲」

この悲哀を帯びた2曲を聴いて以来、力強く迷いのない歌声に惹かれまして、
ツタヤで探してみたら、ありました。

早速、店頭にあったアルバムを全部借りて来まして、聴いて見ましたら・・・
見事にハマりました。


ファーストアルバム「箱庭」を聴いたときに最初に私が受けた印象は、
椎名林檎」と「矢井田瞳」を足して割ったような感じと言うか・・・
しかしその一方で、「蝶」「聲」だけでなく、非常にロックテイストな曲からコミカルな曲、
そして明るいポップな曲まで、実に多彩でして。
ポップな曲では、さもアイドルっぽく、声色まで変わってしまうのです。
これは聴いていて、非常に楽しかったですね。

それだけでなく、もっと重要視したいのが、何と言ってもメロディーライン。
近年のポップアーティストに見られる、平坦でミニマリズムなメロディーパターンではなく、
彼女はメロディーもリズムも非常に起伏に富んでいて且つ、
次のフレーズに展開させる術を心得ていて、
「飽きない音作り」をしているのです。

個人の趣味趣向もあるでしょうが、私は昨今の流行歌を聴くよりも、
彼女のアルバムを聴く方が断然面白いと思います。

天野月さんは現在、インディーズで活動されているようですが、
以前、ポニーキャニオンで出していた時のように、もっとメジャーに出ても良いと思います。
インディーズのままでいるのは非常に惜しい人です。

デビュー15周年。
これからも走り続けて欲しい女性アーティストの一人です。


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