あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

私の音楽批評:飯島真理

と、とうとう書くときが来てしまった・・・のか・・・(自ら問うてどうする)

書きたくて、ずっと寝かせておいたネタです。
平成も最終日だし、平静を装いながら・・・
うわぁ~、くだらね~!

さて、気を取り直して、張り切って行きましょう♫

最初からネタバレしておきます。

「元」ファンだった人間の視点から書きましたので、
現在もファンの方には、ごめんなさい。

さて。
知る人ぞ知る、元祖アニソンの歌姫、飯島真理

私が彼女の歌声を聴いたのは、
小学校3年(8歳)の頃でした。

そう、あの有名な、


ですね。

劇中に登場する主要キャラクターの歌姫、リン・ミンメイに抜擢された彼女は、
オーディションの際、後述する「天使の絵の具」の原曲を
持ち込んだと言われています。

彼女は最初から、キャラクターの「声優」ではなく、

「シンガーソングライター」 「ミュージシャン」

として進んでいく強い意欲を持って、この世界に飛び込みました。

今でこそ、林原めぐみ嬢や、坂本真綾嬢を筆頭に、
自らも歌う声優さんは数多いですが、彼女はその真逆で、
元々がミュージシャン希望、声優はその中の一部分というスタイルでしたが、
こう言ったメディアミックス系アイドルの先駆け的存在ではありました。

そして、運も彼女に味方します。

(C)映画.com
劇場版「超時空要塞マクロス」の劇中曲「愛・おぼえていますか」は、
故・加藤和彦氏、故・安井かずみ氏夫妻の作曲・作詞であり、
また、この曲のアレンジを担当した清水信之氏は、
先述の「天使の絵の具」のアレンジも手掛け、
スローで少し暗めだった同曲を、すごくリズム感に溢れた
明るいポップな曲に仕上げ、この二曲は、彼女の代名詞ともなりました。


「天使の絵の具」

また、彼女のデビューアルバム「ROSE」は、坂本龍一氏のプロデュース。

amazonより転載

このブログより詳しく書かれているので、読んでみてください。

他にも、作詞では松本隆氏、音楽事務所では山下達郎氏、
レコーディングでも、後藤次利氏や、故・大村憲司氏等、
名だたるミュージシャンも彼女に関わり、
彼女のシンガーソングライターとしてのキャリアは
確実に伸びて行きました。

その一方で、「リン・ミンメイ」=「飯島真理」と思われることを嫌った彼女は、
ミュージシャンとしての活動に本腰を入れ、ミンメイを振り切るが如く、
活動拠点をアメリカに移し、プロデューサーのジェームズ・スチューダーと結婚。

「ROSE」
「Blanche」
「Midori」
「Coquettish Bule」
「Miss Lemon」
「My Haert in RED」
GLAY
「GOLD」

等、1980年代のアルバムは、「色」をコンセプトにした
アルバムタイトルを付けていた彼女ですが、
私の個人的な感想では、この後のアルバム、

「It's a love thing」

amazonより転載
が、一つの完成形に見えました。

曲一つ一つ、アルバムの「色」(雰囲気)が非常に明確なんです。
特に「僕らは天使じゃない」が一番のピークの曲と感じ、
メロディ、歌詞共に、数多ある彼女のアルバムの中でも一番、
完成度の高いアルバムに仕上がっていると、私は思います。

「僕らは天使じゃない」

しかし。

この辺りから、少しずつ勢いの衰えが見え始め、
1999年には、スチューダーと離婚。
更にレーベルとの契約終了で、インディーズでの活動となります。
また、諸説ありますが、発声トレーニングの失敗や、
離婚での心身の不調も重なり、一時期全く声が出なくなったとも聞きました。

それでも彼女は、ミュージシャンとしての活動を続けます。

そんな彼女を救ったのは、「マクロス」。

2006年、「Super Dimension Fortress MACROSS」が英語吹替版で海外発売され、
実に22年ぶりに、彼女自身が「リン・ミンメイ」の吹き替えを演じました。

同一作品、同一キャラクターを、同一人物が複数言語で吹き替えたのは、
古今東西、後にも先にも彼女だけです。

ポケモンピカチュウ大谷育江】は例外。←元々吹き替える必要がない)

自分自身で、枷として振り切ったつもりの「リン・ミンメイ」の、
当時と変わらぬ笑顔で微笑んでいるポスター(画・美樹本晴彦氏)が
スタジオの壁に貼られているのを見て、彼女は涙し、

「あなたのことは、私が一生面倒見るからね。」

と、彼女は心で呟いたそうです。

それからの彼女は、過去の「マクロス」から
現在も続いている作品群にも楽曲を提供したり、
積極的に「マクロス」に関わり始めます。


自ら振り切ったはずの「マクロス」に、彼女は帰って来ました。

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また、しかし、その一方で。
繰り返すようですが、「今も」ファンの方はごめんなさいね。


私の個人的な意見では、先述の「It's a love thing」以降のアルバムは、
段々と「共感」できる曲が減ったように感じました。

要点を上げますと、

・歌詞が稚拙。

・悲恋や、道ならぬ恋、自分を励ます歌ばかり。

・思い通りの「音」にまで、トンと声を上げられない。
 いきなり目的の音が発声できず、譜面にスラーで書かれているような、
 極端に言えば、シンセサイザのピッチベンドホイールで
 ギュッと声を持ち上げているような感じの発声。

・日本語ではなく、外国語がネイティブな人が、
 一生懸命「日本語」を歌っているような感じ。
 (最近の宇多田ヒカルや、クリス・ハートを聴くと判りやすい)

・メロディに、何ら共感を覚えない。
 「Echo」に至っては、単なるオクターブ重ねで誤魔化し、
 メロディ自体「病んでる人の心象風景」と言うか、不協和音の嵐。

・レコーディングと編集、アレンジが薄っぺらい。

・「また聴きたい」と思える曲は皆無。

酷ですが。
舌の奥を前に押し出すような「今の」彼女の歌い方は、
私にはもう馴染めそうにありません。
そんなこんなで、アルバム「Echo」を機に、私は彼女のファンを辞めました。
残念ながら今はもう、お布施を払ってまで聴くレベルの曲はありません。(断言)


彼女の過去の名曲を聴きますと、アレンジャーの手腕も大いにありますが、
イントロだけで「掴み」がOKなんです。
続きが聴きたくなるんです。

参考:ガラスのダーリン(イントロと、サックスのアドリブが秀逸で、聴き処)

それがもう、今の彼女の楽曲には無くなってしまいました。
彼女も色々と苦労をしたのも、乗り越えたのも知っています。
そこは同情します。
彼女自身、今も非常に頑張っているのも解ります。

しかし、ミュージシャンとしての鍛錬を怠ったかどうかは判りませんが、
過去の名曲をセルフカバーする際に、キーを何音も下げるようでは、
残念ながら、これ以上「歌手」としての伸びしろは期待出来ません。
衰えを認めているようなものですから。
渡辺真知子のように。(斬)
才能はあった人だけに、残念です。


最後に、小田和正氏の言葉。

「ファンの皆は、『あの曲』を『あのキーで聴きたい』と思ってる。
 だからこそ、頑張らないとね。」

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以上、平成最後の記事アップでした♫

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