カミさんより、
「これ、何か吠えるだろうと思って。」
とリンクが一つ。
7/2 ORICONより、
おうともさ、吠えますよ!
このために、2年寝かせておいたネタだ!(本当)
さて。
藤澤ノリマサ氏のファンの方々には大変申し訳ないですが、
私、「ポップオペラ」なるジャンルには、非常に物申したい。
「そもそもオペラをポップにするな」
やっちゃいけないこともあるでしょう。
満漢全席をレトルトにしますか?
懐石料理をコンビニで売りますか?
大学病院並みの脳外科手術を、内科の町医者がやりますか?
どうも彼(ノリマサ氏)の歌い方は、耳に引っかかるんですよ。
ケツの穴を筆でくすぐっているような
オヒャオヒャした歌い方しているかと思ったら、
いきなりノドかっ開いて「ボエ~」・・・
これが本当のオペラなのかと、世間に勘違いされたらどうします?
本物のオペラ歌手、声楽家に失礼でしょうよ。
少なくとも、私はそう思います。
本当の声楽家の声を聴いたら、こんなモンじゃありませんよ。
声楽家は、ただ声を大きく出しているだけじゃあないんです。
数十m離れていても、鼓膜がビリビリするほどのバリトンの声、
一方で、
どんなに細く小さな声でも、場内の隅々に確実に届くソプラノの声。
私には馴染みの浅いジャンルではありますが、
実際に鑑賞したことのある人間の言い分としては、
声楽って本来、そう言うものではないでしょうか。
一般には到底手の届かない、プロの歌声。
これらの声楽家の「本気の声」を一度聴いたら、
彼のやっていることは本当に、
ケツの穴を筆でくすぐっているだけのシロモノです。(斬)
そもそも、本当に声楽を学んだことがあるのなら、声楽で挑戦しましょうよ。
声楽では到底勝負できないと思ったからこそ、食っていく為に、
人気を集めやすいポップに摺り寄ったのではないですか?
その時点で、あわよくば名声と収入を得たいと言う、
別の意欲が満々に思えてならないのですよ。
一般には余り馴染みが無く、敷居の高いオペラと言うジャンルを
租借して提供しているつもりなんでしょうが、
玄人意外には不可侵な領域だってあるのですよ。
例えば、数学、物理学、量子力学を学んでいるからこそ、
本当に勉強している人だからこそ、理解できる分野ってものもあるのです。
道をある程度極めた人が、
「広く万人に興味を持ってもらうために」
と言うのなら解りますが、
極めるどころか、まだ学び始めた人が安直に生業にしてしまうと、
本気でその道に挑戦し続けている方々に失礼だと思うのですよ。
・・・と、ここまで書いていて、2~3年ほど、ずっと寝かせていたネタですが・・・
昨今、図らずも、故・桂歌丸師匠も似たようなことを仰っていました。
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若い噺家たちには、いっておきたいことがある。
それは「落語を壊さないでくれ」ということです。
落語という文化、そして落語を聞きにくるお客様を残さなきゃならない。
最近の若い落語家は、古典落語のなかに
「くすぐり(本筋とは関係のないギャグ)」を入れる人がいます。
でも、くすぐりは、入れていいものと悪いものがある。
その分別がつかない人が多い。
本来なら1時間かかる噺を20分で終わらせて、
「オレは器用だ」なんていってる馬鹿もいるけど、
古典落語は完成されたもの。
むやみやたらに手を加えてはいけないんですよ。
そういう連中に限って、人のことは批評できても、自分を見ることができない。
「自分を知れ」といいたいですね。
(以上、izaより転載)
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歌丸師匠の言葉に、凄く共感します。
「落語」を「声楽」や「オペラ」に置き換えてみて下さい。
彼(ノリマサ氏)は、「ポップオペラの貴公子」なんて呼ばれていても、
声楽をポップに変な形でいじくり倒し、
ツルハドラッグの展示会に呼ばれてドサ回りしている時点で、
それなりの器なんです。
実際、ステージに上がっても、「キャー」と言う黄色い声援は一切なく、
会場の人々はお決まりのように「パチパチパチパチ・・・」(本当)
一見、新境地を開拓したように言われていた人も、
ここまで来ると、逆に哀れです。
それがまた、よりによって当時の新曲のタイトルが、
「何でもいいのさ」
・・・己がポリシーは何なのだ。
自棄にも取れるタイトル。(笑)
だから、契約更新されなかったんだ。
うんうん。
ファンクラブは継続と書かれていましたが、
誰がその運営費をもつのかしら?
こう言うところにだけは、目ざとい私。(笑)
うん、まぁ、頑張って。
それ以前に、今一度声楽を学び直しなさい。
私のような素人に突っ込まれているようじゃ、先は見えませんよ。(斬)
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