ブラックアウトしてしまったワケですが、
その電力復旧と共に、真っ先に生き生きと活動し始めたのが、
暴走族。
ちょっと夜の光が戻ってくると、街灯にたかる虫のように、
ベタベタバラバラ、耕運機みたいな爆音轟かせて走り回る･･･
阪神淡路、東日本、熊本と。
近年大きな地震を経験している日本だからこそ、災害に対する考えも変わり、
比較的軽度で済んだ感じがありますが、
甚大な土砂崩れや死者も出る等、非常事態には変わりはないワケで。
なのにまぁ、暴走族のチンピラ共ったら、
電気が戻っただけで、子供みたいにおだって走り回りおって。
バカモノ！
ちょっとは緊張感を持ちなさいよ！
殺虫剤撒くわよ！
どこで読んだんだったかなぁ･･･
確か、銀行の窓口待ちの間に読んだ新聞だったと思いますが･･･
東日本大震災の際には、暴走族ですら命の危険を感じて避難所に駆け込んだ、
なんて話がありまして。（本当）
走り回っていた暴走族連中が、未曾有の地震に遭い、
車やバイクを乗り捨ててまで、命からがら避難所に駆け込んだ、
その中の一人の話。
避難所に駆け込んだときは、持ち物は身に着けている特攻服のみ。
普段から爆音を轟かせながら、
世間に背を向け走り回っていた暴走族のメンバーは、
避難所の片隅にこっそり隠れるようにして、バツが悪く身を潜めていたところ、
いつも暴走行為で「悪い意味で」顔見知りだった警察官が、
避難所に安否確認で飛び込んできました。
そのメンバーは一瞬息を飲むも、その警察官は、
「おぉ、お前か。怪我はないか、大丈夫か！？」
一瞬怒鳴られるかと思ったその暴走族メンバーは、無言でコクリと頷くと、
「そうか、ならいい。」
と、警察官は慌しく、他の人たちのところへ向かいました。
それだけではなく。
髪を逆立て、特攻服に身を包んだ、明らかに一般人とはナリの違う自分に対して
偏見も分け隔ても無く接してくれている、同じ避難所いる人たちや、
ボランティアの人たち。
妙にそのことが身に沁みた、その暴走族のメンバーは、
「俺たちのやっていたことは、何だったんだろう･･･」
と、避難所の中で、日々自問自答。
避難勧告が解除され、家に戻ったそのメンバーは、暴走族を抜けることを決意。
しかし暴走族を抜けるには、仲間からリンチを受けるのが習わし。
大地震後に顔を合わせたメンバー同士で、そのリンチを受けることを覚悟で
自分の経験談と、暴走族から抜ける話を切り出したところ、
「･･･いや、実は俺も･･･」
「俺もなんだ･･･」
皆、あちこちで同じ思いをしていたそうで、皆一致団結して、
暴走族から、ボランティアに転向しました。
冗談のような話ですが、実際にあった話でして。
これくらいのような気概を持ってほしいですな、北海道の暴走族。（苦笑）
比較的早く日常生活が戻って来たからって、おだって走り回ってないでさ。
じゃないと、本当に何かの災害が自分達の身に降りかかって来ても、
「自業自得」の一言で切り捨てられてしまうわよ。
一方で、今回の北海道全域のブラックアウト。
苫東の火力発電所が全機停止しただけで、と言ったら御幣がありますが、
北海道中の電力供給バランスが崩れ、連鎖的に他の発電所も停止。
本州から電力を融通するための電力変換供給ラインも、
元々の変換機を動かす電力が無ければ機能せず、
自立した電力が無くても供給可能なラインを増強構築している真っ最中に、
今回の大地震。
これまた、某信用調査会社の担当の方が仰っていたことですが、
大手ゼネコン各社の担当者から話を聞いたところ、
口を揃えて「脆い」とのこと。
「ここまで脆弱な電力インフラに呆れる」
ここからは、新聞等の色々な記事を読んだ上での私の偏見ですが。
苫東厚真の三機に頼り過ぎな上、地震規模をナメ過ぎた設計。
しかも今回の地震後には、リスクを承知で、
老朽化して一度は退役した発電所を再稼動させたとか。
一方でまた、
「ほーら、電力が足りないでしょ？だから動かしましょうよ」
今回の地震で、使用済み核燃料を冷却し続けるために、
逆に北海道中をブラックアウトさせても尚、
ギリギリまで電力を食らっていたのもまた、泊の原発です。
危険極まりない･･･
北海道も、普段から結構綱渡りな電力供給をしてますな。
北海道電力には、もっと堅実な電力供給インフラの構築と、
私たちもまた、原発を稼動させなくて良いように、
節電を心掛けたいものです。
以上、エコロジーなエロジジイ、ちょちょ山がお送り致しました。
･･･地震ネタ、あと一つだけ、いやらしく続きます。
