あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

だらしない男

私も、自宅では結構だらしなかったりしますが。部屋の片付けとかね。
それでも、誰かに極端に迷惑をかける事はしていません。


職場にて、本当に頭に来る「だらしない男」がいましてね。
机の上は常にぐっちゃぐちゃ。
これはまぁ、私も人の事を言えない部分があるので、特に問題視はしていないんですが。


問題は仕事の仕方。

常に、廻りの足を引っ張るんです。


その男は営業なんですが、お客さんのとやりとりも多く、それ故に常に大忙し。
忙しいのは凄く解るんですが、そのままスタンドプレーに走り、社内の決まり事を
平然と無視して報告もしないんです。
そして、その忙しさを理由に売上伝票も処理せず溜め込み、おかげで〆日を過ぎても
経理サイド、まぁ、私の方で請求書の作成処理が出来なくなるんですね。

余程の事情が無い限りは皆ができている事を、この男だけが出来ない、いや、
やらないんです。

夕方に売上を〆る筈が、その男だけ夜10時を過ぎても処理が終わらず、
結局翌日に〆る事にして、その男を一人置いて先に帰った事もあります。
翌朝聞いてみたら、深夜1時半まで伝票打ちやってたとか。

そんなに溜め込む前に処理しておけ!
こっちの仕事が進まねぇんだよ!5時間もムダに待たせやがって!


そして注意なり確認なり、私が語りかけると、

「あの時こう言いましたよね、だから私はこう思ってました。」

とか、自分からはどうとでも捉えられる主語の無い話し方をして、人の揚げ足ばかり取る男。



そしてここからが本題。

とある単発のお客さんへの売上があり、その男が請求書を作って持って行く事になりました。

従来のお客さんじゃないので、伝票から請求書を手作りしなきゃならないんです。

そこで私が、経理側から請求書送るんで、お客さんの住所とフルネーム教えて下さい。」

すると彼は、「あ、私が持って行きますわ。」

この時、嫌な予感がしたんです。
絶対回収不能になりそうな予感が・・・

改築工事か何かで、そこには何ヶ月か連続で売上があったのですが、集計が大変になるかもと
ちょっと気になって見てみたら、請求書の額が間違ってるんですね。
意図的にではなく、計算式の間違い。

ま、これは良くある事なので、一応修正するように注意しておいたんですが、
「この調子では、今後も絶対間違えまくるに違いない」と思い、彼の為に、
「システムから抜き出した伝票データを集計して、単独で請求書を作るシステム」を組みました。
勿論、自分の為も含めてですが。

そして、それで完全にシステムの残高ともぴったりの請求書を作成し、
「消費税もぴったりシステムに合わせてあるんで、これと差し替えて貰って下さい」
そう言って彼に手渡してました。

けれども、入金になる額が、どうも一致しません。

そこで彼に聞くと、
「前に、請求書を手作りすると、消費税がシステムとズレるって言ってましたよね。
 それで貰った請求書を見て自分で作ってました」

・・・バカかこいつ?
消費税の話をしたのなんて、この請求書の件とは全く別で、しかも相当前の話ですよ。

そこで私も、少し声を荒げ、彼の言い方をそっくりマネして言ってやりました。

「私も言いましたよね。私が請求書を作って手渡した時、
 『システムと消費税もぴったりになるように作ったんで、これとそっくり差し替えて下さい』と。
 一体何を聞いていたんです?何の為に私が請求書を作ったんですか!?」


口で言っても憶えていない。
憶えていても、自分に都合の良いように歪んで記憶している。
憶えても忘れる。
問題は先送り。

そんな男だからこそ、「言った、言わない」を避ける為、質問事項は全部電子文書にして
彼のパソコンに送ってます。
職場はペーパーレスにしているので、データとして全部残ります。


そのお客さんからの入金も、決算の時に作った最後の請求書から滞り、金額にして40万は越えてます。

1~2ヶ月くらいなら、〆日の関係でずれる事もあるだろうと思ってましたが、
3ヶ月目に、いよいよ彼に電子文書を送りました。
「例のお客さんから入金ありませんが、どうなりましたか?」
返答は来ません。

更に翌月、
「まだ返答がありませんが、どうなりましたか?」

徐々に、
「何ヶ月放って置くつもりですか?」
「どこまで無視する気ですか?」
「最初にあなたが請求書を持って行くと言うから、私は相手先の住所もフルネームも知りません。
 経理サイドでは動けないので、あなたが責任もって動いてくれないと、回収出来ません。」

しまいには、脅してやりました。

「この文書の隣にあった見積依頼の文書を処理しているのは確認しています。
 意図的に無視しているのは確実です。一体どうするつもりですか?
 今更『もう払ってくれませんわ』とか言わないようにして下さい。
 この金額が回収不能になれば、取引先の倒産とかと同じ『貸倒』の処理をしなければならず、
 決算書にも載り、当然社長の耳にも入ります。
 しかも相手先の倒産とかの不可抗力ではなく、放置して招いた結果ですから、
 始末書くらいじゃ済まないかも知れない事だけは覚悟して下さい。」(原文のまま)


そうしたら翌日、直ぐ返事が来ました。
「○○日~○○日の間、銀行に行ける日に振り込みます、との事です」と。
それなら、早く確認しろよ・・・


で、結局入金にならず。(本当)

また電子文書を送りました。
「結局入金になってないんですが、相手とどう言う話をしてるんです?原因は何ですか?」と。

彼曰く、「向こうもこっちも、その話を忘れていた」そうで・・・

だらしない!

近々打ち合わせるとか言ってましたが、もう最後の請求書から半年以上経ってます。
先方にしてみても「何を今更」って事にもなり兼ねません。
まぁ、売掛金は法的な時効が2年ですから、まだまだ余裕ですが・・・
それ以前に、彼が先方に話していないんじゃないかと、そっちが不安です。

しかも聞いてみると、彼はただ未入金の残額を知らせる内容のメールを一通、
ぽつんと送っただけとか。

電話でも会ってでも、ちゃんと相手と話をしろよ!
どう言う経緯でこんな事態になったかもちゃんと相手に話さないと、先方も納得しないだろっ!?

そこで、私はこう聞きました。
「結局、先方とどう言う打合わせをしてるんです?何て話してるんですか?」


すると彼は、
「この件で、先方からそちらに電話させますか?」

本当にバカかこいつ!
流石にムカッと来ましてね。
声を荒げて、言ってやりました。

そう言う事は、最初の請求書を作った時に言って下さい!
 私も最初に言いましたよ、『こっちで請求書作って送るから、先方の名前と住所教えて』って。
 それをあなたが『あ、私持って行きますわ』なんて言うからそのまま任せたのに、
 いい加減ここまで話がこじれまくってから、
 そのまま私に丸投げされたって困りますよ!
 先方と何て、どう話せば良いんです!?


流石に彼も「失礼しました・・・」と詫びてましたが。


本っ当にだらしがない!
彼の「先方に対するメンツ」もあるだろうからと、敢えて大目に見ていた事が全部裏目に出ました。
最初から、

「あなたの言行は全く信用なりませんから、経理サイドで請求書作って送ります。」

と、彼の気持ちとプライドを全て踏み躙ってでも、真っ当な処理を最初からしておくべきでした。



ある事にふと気が付きました。

彼は私よりずっと若いですが、話を聞くと、どうやら「でき婚」らしいと。
いや、「でき婚」自体は悪く無いんです。その後、幸せな家庭にさえなれば。

でも「金にだらしない」男は、「下半身もだらしない」。
私の知り合いも色々思い出してみると、「でき婚」の後で離婚した人って、借金問題も結構・・・

勿論、全てのパターンがそうだとは言いませんが、その比率は割と高いんじゃないでしょうか?