消耗戦

職場の近くにある飲み屋さんが潰れてました･･･


ここのお店は、当初はコンビニでした。
それが撤退し、しばらく空白期間の後に店内を改装して
とある飲み屋さんが入ったのですが、そのお店も長続きせず。


またその直後に入った（今回潰れた）お店になってからは、友人と２回程
行った事があったのですが。
夕べ、帰りがけに見てみたら、やけに暗くなってまして。
昨日まで気付きませんでしたが、どうやら先々週で閉店していたようです。
食べ飲み放題をやっていた所だったので、近々また友人と行こうかと
思っていた矢先でした。
ありゃりゃあ。


そこで、ふと思ったのですが。
もしかしたら、立地条件的に余り芳しくないんじゃないでしょうか、ここは。

地下鉄出口のすぐ横ではありますが。
マンションの１階にあって、広い駐車場は無し。
手前の道路は交通量が多いながらも、中央分離帯でほぼ一方通行。
角地ではない為、横断歩道まで結構迂回し、道路向かいからも渡り辛く。
その為に注目度も低かったのかも知れません。

また、すぐ傍の角地に別の飲食店もありますし、
「面倒な思いするより、こっちが楽」
と、集客も落ちていたのでしょう。


そこで起死回生を狙って、￥2,980で食べ飲み放題をやっていた訳ですが。
私が思うに、これが失敗への決定打ではないかと。


期間限定でイベントをやると、
「この金額が当然」
と、大抵のお客さんは思いますから。
下手をすればイベント以外の日は、お客さんが来なくなります。

それを避ける為、いつでもイベント状態にならざるを得ない訳で。


食べ放題とかの薄利のイベントは、諸刃の剣。
一度「安さ」を売りにすると、それがお客さんの「デフォルト」になります。
これはかなり危険ですよ。
食べ飲み放題は余程のコスト管理をしていない限り、かなり利益は薄い筈です。
薄利多売の「負のスパイラル」に落ち込むと、バンザイは時間の問題。
完全な消耗戦です。
多分、ここのお店もこんなシナリオでしょう。


薄利覚悟のイベントは、「普段から自信のある商売」をしているお店が
たまにお客さんに「還元」する事で、意味を持ちます。
年中イベント状態では、単なる「ボランティア」ですよね。（苦笑）


今月末頃に、またこの場所に新しい飲食店テナントが入りますが、
さて、どうなる事やら。
前のお店のイメージも払拭しなければなりませんから、もしかしたら
マイナスからのスタートかも知れません。
･･･大変です。
大丈夫でしょうか。（笑）


場所とコスト管理は重要と言うお話でした♪