あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

さらば、始まりの機械達

以前にも書きましたが、現在、引越しの準備中。

そこで、不要な物をガンガン処分している訳ですが、
その中に、非常に古いPCがありまして。


NEC製 PC-9801DS2(5.25インチFDモデル)


20年前、まだ私が学生の頃に、貯金をはたいて買った中古のPC。
当時、15万弱くらいした筈です。

コンピュータの専門学校に通っていて、自宅で課題をこなす為に買いました。
・・・勿論、本当ですよ。2割くらいは。(汗)

まぁ、ご多分に漏れず、自ずとゲームにハマッて行った訳ではありますが。(笑)


当時のOSは、Windowsも3.0が出たての頃。
MS-DOSをベースに、Windowのシェルを被せたような物で、
まだまだMS-DOS全盛でした。

そうなると。
最近のPCユーザはもう知らないかも知れませんが、
ゲームをするにしても、Windowsを立ち上げるにしても、
環境設定ファイル「config.sys」と、起動時のバッチファイル「autoexec.bat」の
記述と入力コマンドの知識が前提となる訳です。


当時のPC環境は、今と比べたら非常にショボく、
1MB(1024KB)のメモリのうち、システム予約領域を除いた
640KBのメインメモリ領域にOS本体が乗って来て、
更に拡張メモリを有効活用するデバイスドライバが組みこまれます。

そして、その空いたメモリ領域にプログラムを読み込んで実行するので、
いかにメインメモリを広く確保するかが、快適に利用する為の鍵になります。


「メモリを増設すれば良いぢゃん」と普通は思うでしょうけれど、
今の常識とはちょっと違います。
最近のメモリは「積んだら積んだだけ使える」のですが、
当時は拡張メモリを制御するデバイスドライバを「窓口」として、
あたかも拡張メモリをメインメモリと同じように見えるようにして
プログラムを実行していました。

「640KBの壁」と言われるメモリ限界があったのはこの為で、
当時のプログラムは、如何にしてその狭いメインメモリに収められるように
作れるかが勝負でした。
無駄のない、コンパクトなプログラム。
これこそが、プログラマの美学だったんですね。
平気で数百MB単位でメモリを食う、最近のプログラムとはえらい違いです。


・・・話が逸れましたが。

そんなこんなで当時、(ゲームを快適にする為に)PCの実行環境を勉強していたが故に、
仕事ではえらく重宝された時期がありました。
このPCがあったればこそ。
それ故に、愛着も一入でした。
今じゃ手に入らない修理用の部品の為に、得意先で廃棄予定だった同型機を
キープしておいたりとか。

「いつの時代も、金じゃ買えない旧式デバイスへの熱きノスタルジー
 捨てきれない輩がいるって事さ。」
と、大塚明夫さんの声が聞こえて来そうですが。(笑)


ただ、いくら愛着が一入とは言え。
今回押入れから引っ張り出すと、前の引越しの時に梱包していたまんまの状態。
ありゃりゃあ。

丸5年近くも、一度も電源が入っていないならば、
今後も使う可能性は小数点以下でしょう。

と言う訳で。


データの残っている、当時使っていた外付SCSI-HDDだけを残し、
残念ながら、過去の思い出とはサヨナラする事と相成りました。


本体、外付のFDD、モニタ、熱転写プリンタ、その他の周辺機器。
全部ポイです。
保存していた数千枚のフロッピィディスクも一部にカビが生え、
ケースごと廃棄しました。


「過去の自分」を捨てるようで、いささか淋しい気もしますが、
これからも「自分」は変わって行かねばなりません。
時代と共に変革を恐れず、前へと進みましょう。

・・・って、そんな大仰なものかいっ!(笑)


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