あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

年調未済

彼方よりシャンシャンと聞こえるベルの音は、ジェノサイドの合図。
無数の七面鳥が、「明日は我が身」と身を震わせ、
赤い帽子を被ったカーネル・サンダースがにっこりと微笑み、
コカコーラの赤を纏ったニコラス・聖さんが、
二頭の赤鼻の偶蹄目をムチでしばき倒しながら夜空を駆け巡る今日この頃。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

何でこうブラックなのだ私。


さて、この季節となると、私の仕事の一つに「年末調整」が出て来ます。

最近は給与計算のソフトが、ほぼ全自動で計算してくれるので、
必要な項目と金額さえしっかり把握しておけば、大して苦ではありません。
その項目と金額の算定に必要なのは、保険料控除申告書と、保険会社からの控除証明書です。

問題は、その必要書類を提出しない輩がいること。

この時期、会社の世間体のためのクソ面倒臭い、お歳暮とか年賀状とかの
無駄なお仕事に大幅に時間を食われ、日常業務も結構詰まって来ていると言うのに、
毎年毎年、この年末調整で、誰か彼かが足を引っ張ってくれます。

「書き方が分からないから」と、空欄で提出するとか。
計算を間違って書いて来ているとか。
「出さなくても良いと思って」と、提出しないとか。

そこで私も、「これ以上仕事の足を引っ張られるのはもう御免だ」と言うことで、
書き方のサンプルの書類と、提出締切日も記載した書面を、先月の給与明細に添付しました。

12月の給与での年末調整でもあるので、振込手続にも間に合わせなければならず、
記入内容のチェックと検算、、ソフトへの入力・計算も考えると、
早々に処理しなければなりませんからね。

まぁ、それで、添付した書面が功を奏したのか、締切日までにほとんどの人が提出してくれました。

・・・ただ一人、営業部長を除いては。

締切日を過ぎても提出されず、本人からも何もアナウンスもなし。
そこで私は、もう年末調整の計算を進め始めました。

だってですよ。

年末調整に関しては会議でも話しましたし、先の給与明細に書面も添付しましたし、
果ては回覧までしまして。
3回アナウンスしたのにも関わらず、それでも提出しないんですもん。

そこで私は、締切日の翌日から年末調整の計算を始め、
更にその翌日に、営業部長を除く全員の年末調整計算済みの給与の振込データを
まさに銀行に送信しようとしていたそのとき。

部長本人が、

「年末調整の書類、もう少し待ってくれない?」

アホかあぁ!
タダでさえ時間が食い込んでるのに、何を今更!
遅いっ!遅すぎる!
せめて2日前にそれを言いなさいよ!
オネエモードで怒るわよ!

部長 「いや~、カミさんの所得が出なくてよ~。」

私 「概算でも判らないんですか?」

部長 「・・・概算で良いの?」

私 「概算額ですよ。じゃないと、年末調整に間に合いませんから。」

保険料控除申告書にも、しっかり「概算額」って書いてあるでしょうに。
私より10歳年上で、今まで何回年末調整しとるのだ。

そこで私も、

「会議でも話しましたし、書類も入れましたし、回覧もしました。
 締切過ぎてますし、部長は年調未済で計算がもう終わってます。
 給与の振込データももう出来上がってますし、今更言われても、もう遅いです。」

更に追い打ちをかけるように、

 「確か部長って毎年、確定申告もしてましたよね?
   それなら、余り変わりありませんよ。
   源泉税の再計算を、12月にやるか、3月にやるかの違いだけですから。
   保険の控除証明書は確定申告で使えますので、そのまま持っていて下さい。
   年調未済の源泉徴収票を作っておきますね♪」

と、ピシャリ。

もう書類と振込データの作り直しをするヒマがなかったので、
しっかり断ってやりました。

3回アナウンスしているのに何も言わず、締切を2日も過ぎてから更に「待ってくれ」
待たねぇよ。


ちなみに、年末調整のときに配布される書類は2種類ありまして。


一つは、「扶養控除等移動申告書」

これは、内容に変更がなくても、年の頭に提出しておかないと、
源泉所得税の計算が甲欄から乙欄になり、税額が一気に跳ね上がります。
更に、乙欄のままだと年末調整の計算対象から外れますから、
自分で確定申告をしない限り、余計に納めた源泉所得税は還付されません。


そしてもう一つは、今回の「保険料控除申告書」

生命保険、介護保険地震保険等、自分で任意にかけている保険を証明して、

「これだけ生活から保険にかけているんだから、税金計算は免除してね♪」

と申告する書類ですね。

これも、かけている保険が何もない人なら、ハンコ押して提出するだけで良いのですが、
それでも書類の提出がない場合、年末調整では計算しないものとして扱います。
これも、年末調整なしで源泉所得税の還付を受けるためには、確定申告をするしかありません。

何にしても。
書類の提出を怠った者には「確定申告」と言う、更なる面倒が待っています。

よく勘違いされるのが、

「提出しないと、経理の人が困るから。」

そうではなく。
あくまで経理は、税法に則った処理をするだけのこと。

経理サイドとしては、

「処理しておいてあげないと、この人が困るだろーなー」

と言う善意で動いているのであって、それでも書類を提出しないなら、
本人に困ってもらうだけのことです


ふっふっふ。
経理を怒らせると、怖いんだぞ♪

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