あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

技術屋の黄昏 その弐

先日、土曜の出勤日。

システム屋さんの遅延している作業の代わりに、
私がファイルサーバの移行をやることになりました。

・・・まぁ、私が以前にWindows Updateに失敗してトドメを刺してしまい、
OSもろともコケて、自力でサーバOSを入れ直した経緯もあるのですが。

しかし。
保証期間が半分も過ぎていながら、
未だ本格稼動されていないのも、ちょっと気になりましてね。

基幹業務システムの開発、並びにデバッグ、新機能の追加他諸々、
システム屋さんの大変さも重々承知なので、
ここは一つ、私も一肌脱ぎましょうと

・・・え、脱ぐなって?
「見たくない」って?
何よぉ、下にまだシャツ一枚くらい着ているわよぉ・・・
天下無双、魅惑の三段腹(黒)。(意味不明)

話が逸れましたが。

ンで、皆が帰った土曜の昼下がりに作業開始。
こんなときじゃないと、業務用のサーバって止められませんからね。

まず、文書の電子化と振り分けをするフローサーバの停止。
これをやっておかないと、FAXが来た端からデータ化されてしまい、
知らないうちに、新ファイルサーバに移行されない文書が出て来ます。

次に、旧ファイルサーバから新ファイルサーバへ、
データとアクセス権限の移行。
ここは以前から逐次データをコピーしていたので、
ここまでは差して時間がかからずに完了。

さて、ここからがドキドキです。

コンピュータ名とIPアドレスを書き換え、再起動。
旧ファイルサーバ名は「OLD」に書き換え、
新ファイルサーバのIPアドレスと同じに変更後、シャットダウン。

一時的にIPアドレスがカブってしまいますが、
旧ファイルサーバは元々退役予定で、結局シャットダウンしてしまうのと、
新ファイルサーバのIPアドレスも同時に変えてしまいますし、
もし再起動させる必要性が出て来たときに、IPアドレスコリジョン(衝突)で
現在動いているネットワークにトラブルが起きるのを未然に防ぐためです。

で、並行して、新ファイルサーバ名とIPアドレス
旧ファイルサーバと同じに設定して、こちらは再起動。
これで理論的には、ファイルサーバがそっくり入れ替わり、
各サーバや端末のパソコンからも、何ら変わることは無く、
普通通りに使えるはずです。

一度、サーバ室から自分の席に移動して、
ネットワーク上のファイルの動作確認。
ちゃんと見えてるな、よし♪

さて、あとは、一番最初に停止させていた、
文書を電子化するためのフローサーバを起動・・・

・・・ピッ、

「System Halt,No Memory Modure.」

・・・は?

以降、自動的に再起動を繰り返し、

・・・ピッ、

「System Halt,No Memory Modure.」

何じゃとおぉ!?

「メモリが無い」って、どう言うことよ!?
通常通りシャットダウンしただけなのに、
システムが飛んだと言うの!?

平静を装いながらも、額に汗しながら、
電源ボタン長押しで強制的に電源断。
その後、背面の電源ケーブルを引き抜き、
フロント部のステータスランプが消え、
通電していない事を確認して本体を引っ張り出し、
本体横のガワを開けます。

「・・・メモリ、挿さってるじゃん。」

ただ、粗悪品のメモリの場合、
ショートして使えなくなっている場合もあるので、
一応メモリスロットからメモリを抜いて確認。
ラベルを見ると、マイクロン社製の8GBメモリモジュール。
粗悪品どころか、上等品です。

「どこも傷んでないじゃないの。」

もう一度メモリを挿し直し、再度電源ケーブルを挿し、
スイッチオン!

・・・ピッ、

「System Halt,No Memory Modure.」

ぬおぉ・・・

・・・はっ、そうだ!
隣で動いているサーバも、これと全く同じスペックのサーバだ!
もしメモリがマズいようなら、挿し替えれば動くぞ!
隣のサーバはまだ本格稼働していないから、
メーカーの保証メンテナンスが来るまでの間なら、何とか凌げる!

で、両方のサーバのガワを開け、メモリを交換し、互いに再起動。

隣のサーバは、難なく起動。
フローサーバは、相変わらず再起動の嵐。

・・・ピッ、

「System Halt,No Memory Modure.」

ぬぬぬ・・・
メモリモジュール自体に異常がないなら、
あとはマザーボード側の問題か・・・

よし、メモリモジュールは、二枚挿しならデュアルチャネルで動くから、
一枚なら一番スロットでなくて、三番スロットに挿そう!

BIOSのメニュー画面にすらも辿り着かないので、
念のため、BIOSも初期状態にリセットすべく、
ガワを開けた本体の隅々をジロジロ。
うみゅ、暗がりと老眼で、良く見えん・・・

「え゛~と、大体どこのメーカーも、
 マザーボードの端にジャンパースイッチが・・・あった!

他のジャンパーとは明らかに違う、
小さい取っ手が付いたジャンパースイッチを発見。
マザーボードに書かれている文字が良く見えませんが、
うん、もういいよ、これで!
多分合ってるよ!(苦笑)

これを一つズラして挿し、ショートさせ・・・

「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・よし!」

ジャンパースイッチを元の位置に挿し直し、ガワを閉じ、
電源ケーブルを挿して・・・スイッチオン!

・・・ピッ、

「System Initializing.」
「System Initializing Memory.」

よっしゃあ!

その後、赤文字で、

BIOSが初期化されとんので、再設定してちょ。」(何故に名古屋弁

と言った内容の警告と共に、BIOSの設定メニューが表示。

特段いじる項目も無いので、そのまま設定を上書き保存して、再起動。

・・・ピッ、

「System Initializing.」
「System Initializing Memory.」

「Boot,OK.」
「System,Normal.」
「『Type-ZERO』,Stand-By.」

Googleより拝借)
れ、零式!?
ウソです。
「HOS」も「LOS」も入っていません。
ハードウェアも、篠原重工製ではありません。
(知っている人だけ笑って下さい。)

IBMの「System X」の画面から、次に「窓」ロゴマークが表示され、
ようやくAdministrator のパスワード入力画面まで辿り着きました。

はあぁぁぁ~・・・
動いたよ・・・
良かった・・・

FAXを含む文書を全部電子化しているので、
「もう一つの基幹システム」とも言えるこのフローサーバが動かない事には、
私のいる会社も、関連会社も、仕事になりませんからね。

ログオン後、複合機に溜まっていた受信FAXのデータも、
ちゃんと自動でデータ化されているのを確認して、

「よし、帰ろう!」
イメージ 1

全日本もう帰りたい協会

ま゛~、正直なところ、焦った焦った!
一瞬、どうしようかと思いましたが、
過去の技術屋時代の経験が役に立ちました。

この現行システムのメンテナンスをしてもらっている
本家の技術屋さんに、今回の経緯を説明したら、

「そこまでやりましたか・・・」(苦笑)

えぇ、やりましたよ♪
じゃないとみんな、困るもん♪

以前にも、何度も書きましたが・・・
私、経理ですが何か!?

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