先月の話ですが。
とうとう、ふみおちゃん（上田文雄札幌市長）が名乗りを上げてしまいました。
札幌の冬季オリンピック誘致。
名乗りを上げただけで、決定するかは全くの未知数ですが･･･
結論から言ってしまいましょう。
バカです。
ふみおちゃんはバカです。
市民の67%が賛成と言っておりますが、
賛成以前に現実問題として、開催自体が可能なのでしょうか？
どういうアンケートの取リ方をしたのかは知りませんが、
回答した人たちは、オリンピックが終わった後にやって来る大不況を知らないで、
目先の利益だけに囚われて答えたのでしょうか。
しかもですよ。
市の事業である、市電のループ化事業ですら、
資材の高騰と低賃金･人材不足から、入札･落札する業者がおらず、
無理やり業者を指名して、補正予算を4億数千万も追加した挙句に工期まで延長して、
未だに出来上がる目途すら立っていないと言う体たらくなのに、
オリンピックの競技場をあちこち建てたり直したりなんて、一体誰が出来るんですか？
それらオリンピック用の予算だって、市の負担は715億円ですって･･･
どこにそんな金があるんだ！
それに、どうせこの金額だって、補正予算がウン十億レベルで追加されるんでしょう？
誘致による経済効果「だけ」は大きくブチ上げられておりますが、それだって皮算用です。
経済的負担は市民税から出されるんですから、
市民はたまったモンじゃありません。
これも新聞に載っておりましたが。
利用者も観光客も誰も来ない状況の中、維持費だけが年間10億円もかかり･･･
当時は施設の建設や道路整備で湧いた景気も、
オリンピック開催後はパタリと仕事が無くなり、建設業の倒産が急増。
新幹線が開通し、都市部からの人口流入を見込んでいたものの、
日帰り圏内になってしまった為に人は留まらず、企業の支店等が相次いで撤退。
一部に派手な投資に不安を持つ人達はいましたが、その不安が見事的中、
長野はオリンピック開催のツケを、今も尚、もがきながら払い続けているような状況です。
ここまで知っていて且つ、賛成した札幌市民が、
本当に67%もいたんでしょうか？
嘘つけ～！
物価高騰に加えて、市民税までもが上がって、
自分の生活が更に苦しくなることに、
賛成するヤツなんているわけねぇだろ！
長野から学べよ！
それに何？
「子供達に夢と希望を与える」と言う意見が44%？
夢と希望の後に来る不況と負の遺産を、
一緒に「子供達」に先送りしてどうするんだ！
オリンピック特需なんて、所詮は一時の夢。
子供達に夢を与える前に、大人が夢見がちでどうする！
今さえ良けりゃあいいってのか、ええ？「大人」よ！
「雪の舞台」の前に、札幌が「雪と戦っている」街であることを忘れたのか、ふみおちゃん！
そんなオリンピックを開催できる金があるなら、市内の除雪費用の補正予算に回したり、
何か別の、市独自の助成金を設立した方が、よっぽど建設的で現実的でしょうよ。
前にも書きましたが、予算を使い切るのではなく、
「使わなかった分だけ貯蓄すれば良いのに」
と思う人は、決して私だけではない筈です。
「国際芸術祭」なんて市長の独りよがりのイベントや、
市の経済に良くも悪くも影響必至のオリンピック以前に、
市民にもう少し「減税」という還元をして欲しいですね。 