あぁ、徒然なるままに

私の趣味や日々の出来事についてを、自分の独断と偏見による、やや倒錯した文章で徒然なるままに書き記すブログです。

システムエンジニアの黄昏

私の勤めている会社のネットワークを初めとするインフラは全部、
市内の某事務機器販売の会社に管理とサポートをお願いしております。

少し前の話ですが。
そこのシステムエンジニアの人が二人、立て続けに辞めてしまいまして。

・・・この時点で「一体どういう人材の扱い方をしていたんだろう」と察することが出来ますね。

辞めた人のうちの一人は別会社を立ち上げ、その人は古巣から仕事を
外注と言う形で受けているようで、私のいる会社は結果的に前と変わらずに
サポートをしてもらっている状況です。


それにしても。
これは、大概の会社に当てはまりますが。

販売を主力にしている会社の場合、やっぱり売れなきゃ稼ぎにならない訳ですから、
サポートを含めたアフターフォローをする技術屋の人材は、会社から見れば
「稼がない人」と言う見方をされてしまいがちです。

エンジニアは「稼がない人」と言うレッテルを貼られる上、
プライベートの時間を削って仕事をしているのに、
自分の身入りは給料のベースアップしかないと言う状況になります。

実際には「売りっぱなし」にはできませんから、販売した件数だけアフターフォローが必要で、
その役割を担うシステムエンジニアは、本当は大事にしなければならないのですが。


エンジニアって、その人の適性もあるでしょうが、知識や経験、スキルを取得すべく、
私財を投じてても、自分から進んで貪欲に知識と経験を吸収しようとします。
極端な話、自分で自分に投資している訳ですね。

それを会社は、その人の技術や知識を単に「特技」としてしか見ないで、余り評価をせずに
「便利な人間」としてしか扱わず、「モノ売っていないから給料はこれだけね」なんて
やってしまう訳ですから、エンジニアは浮かばれません。

これでは極端な話、会社お抱えのエンジニアは、IT奴隷と同じです。
だからこそ、

「本来はこれだけ大変なことなんだぞ」
「それを固定給でコキ使いやがって」
「それならアフターフォローも自分でやってみろよ」

と言う言い分もあって、先程の人は別会社を立ち上げたんでしょうね。


人材、特に高等スキルを持つ人を育成するのは、実は非常に大変です。
社内でそう言う高等スキルを持つ人材がいる場合、大事にしないと、
人材だけでなく知識までも外部へ流出したり、顧客への信頼まで失いかねません。
今回の事例では「古巣から外注」と言う格好に落ち着いたようですが、
それだって、「別会社」に「仕事を発注」と言う形式よりも、
給料や手当を上げてでも「自社内部での仕事」として扱った方が、
確実にかかる「仕入の費用」とするよりも安上がりになるのではないかと思うですが。


なぜそこまで言えるのか。
似た状況を、私も経験しているからです。
今でこそ某会社の経理に落ち着いていますが、一番最初の仕事は、システムエンジニアでした。

自分の時間を削ってアフターフォローに走り回り、サービス残業は当たり前。
職場より自宅の方が機材が充実しているので、自宅で顧客の機械を直したり。
そんな折、職場の上司が突然死し、地方統括常務の一言で私は営業職に強制転向され、
「売上が無い人間はいらん」と辞表を書かされ、最終的に辞職に追いやられました。

売上が無いことには給料が出せませんから、その常務の言うことも、
今の私の職場的な立場からなら、非常によく解るんですけどね。

ただ、常務がまるで「人の心のありようなんて知ったことか」と言わんばかりに吐き捨てた、
「そんな事言ってられんべや」の一言で、会社への忠誠心は全く失せたことは事実です。


事務機器販売の会社なんて、どこも同じなのかも知れません。

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