先日、カミさんが娘を連れて、育児学級に参加すべく、保険センターへ行って来ました。
今回の御題は、離乳食のステップアップと、万一のときの対処法。
子供もハイハイをし始めたりして行動半径も広がり、
何か怪我をしたり、何かを飲み込んだりと、危険の可能性も上がるために、
そのときの対処の仕方を勉強しましょう、と言うことでした。
・・・遅いわよ!
もっと早くにやってちょうだいよ!
ついこないだ、娘が物を飲み込みかかって、
逆さにして背中叩いて、大変だったんだから!
何とか無事だったけど、かなり焦ったわよ!
・・・話を元に戻しますが。
今回のその対処法のレクチャーの講師は、消防署の救急隊員の男性。
数多の緊急時を見てきた方だと思いますが。
その男性の脇には、他の育児学級でも使われていたベビー人形が。
それが、この人形。
↓
(ドイツの「クラフトワーク」のアルバム「人間解体」のジャケットではありません。)
レクチャーが始まり、その講師の男性は今回の練習台となる人形を取り上げ、
「え゛~、皆さんのお子さんは、そろそろこれくらいの大きさになりますが」
男性はおもむろに、片手で人形の首根っこを後ろからわしづかみにし、
人形はまるで水戸黄門で掲げられた印籠のごとく、ズイッと前に突きだされ、
人形の首から下は力なくプラァンとぶら下がったまま。
ちょっと待て。
良いの?
人形とは言え、そんなに雑に扱って良いの?
普段緊急時のときの子供も、そんなふうに扱っちゃあいないでしょうね?
そんな参加者一同の心配をよそに、レクチャーを進める男性。
「息のしていないときの人工呼吸は、横に寝かせて・・・あ」
・・・一瞬の沈黙の後、教壇から降りる男性。
その男性は、何やら教壇の横でゴソゴソし始め、さらに一瞬の沈黙の後、小さくボソリと一言。
「・・・首、もげた・・・」
だから、雑に扱うからでしょーがっ!
無言で慌てる男性。
沈黙のまま、視線で急かせる参加者。
いい加減と真剣がマーブル調に入り混じる澱んだ空気の中、皆が待つこと、約一分。
ようやく人形の首が直ったのか、男性は何事もなかったようにレクチャーを再開。
「救急車を呼んで到着するまでに、人工呼吸と心臓マッサージをします」
「人工呼吸は、鼻と口を一度に塞ぐように咥え、二回吹き込みます」
「息を吹き込んだら一分間に100回のペースで、30秒心臓マッサージします」
・・・一分間で100回のペースって、どないなリズムやねん。
参加者全員の頭の上に、でっかい「?」がついている時、
「『ドラえもん』の歌のリズムが、大体そのくらいの早さです」
ちょっと待て、あげいんっ。
よりによって「ドラえもん」かいっ!
確かに、リズムは判りやすいですが、救急車呼ぶような緊急時に
そんなノンビリした歌をとっさに思いつきますかっ!
大変だ、心臓マッサージだ!
『こんな、こと、いい、な、でき、たら、いい、な』
死ぬんじゃないぞー!う~わ~ピ~ポ~
・・・何じゃそれ。(笑)
帰ったカミさんから、このどこかズレている講師の男性の言行を聞いて、
私とカミさんは涙流して爆笑。
さらにまた私のツボにハマり、半日くらい、事ある毎に声を殺して笑っていました。
我ながら、長いブームやな・・・
最近腹抱えて笑う出来事ってなかったモンで。
でもまぁ、ここまで笑ったら、忘れませんやね。(爆)
それにしてもです。
その救急隊員の人はいつ、『ドラえもん』の歌が心臓マッサージのリズムに最適だと
気付いたんでしょうか?
たまさか?それとも、応急処置の間?
後者だったら怖いなぁ・・・
今回の講師には笑わせてもらいました♪
また何か講習会があったら、カミさんからネタをもらうつもりです♪
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